2016年5月30日号
-
PART1
けん引する韓国 巨大工場の現場
「液晶の次」と言われ続けてきた有機EL市場がいよいよ成長ステージに入った。韓国のLG、サムスングループを筆頭に、東アジアで投資合戦が加速する。先行する韓国パネル陣営の最前線と、中国、日本の現状を取材した。
-
転換期を迎える裾野産業 新サプライチェーンが誕生
ディスプレー業界のサプライチェーンに大きな転機が訪れる。折り曲げ可能な有機ELパネルには、より薄く、より柔軟な部材が必要だ。日本企業が強みを持つ素材・部品でリードを保てるか。これからが正念場となる。
-
PART2
“黒子”として存在感を高める
韓国勢が量産化で先行する有機EL市場だが、陰で支えているのは日本の企業だ。パネルの製造に必須な部材と装置分野は、液晶同様に日本が存在感を発揮する。新市場をけん引する“主役”が日本に現れれば、黒子の重要性はさらに高まる。
-
PART3
スマイルカーブを越えろ
「どこで間違ったのか。今は冷静に、振り返っている時間はない」 5月12日に開催されたシャープの2016年3月期の決算発表会見。社長就任から3年の間、シャープの経営再建に奔走してきた髙橋興三社長は、最後に力なくこう述べた。