2017年5月15日号
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Part1
食の作り直し始動 ヒトとカネ 呼び込む
肉ではない「植物肉」で作ったハンバーガーが、米国で売れている。健康や環境への意識の高まりなどを背景に、既存の食をゼロから作り直す動きが台頭。食品のみならずITやバイオなど異業種を巻き込み、食のイノベーションが加速する。
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Part2
ビジョンは壮大 その熱狂は本物か
植物由来の成分で既存の食品を置き換えようという動きは、肉だけではない。卵も魚も牛乳も、将来の市場拡大を期待して“偽物”の開発競争が加速している。だが、「地球を救う」という壮大な計画とは裏腹に、ビジョン先行の危うさも露見する。
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COLUMN
昆虫食、量産化競争の本気度
これまでは世界各地の“珍味”の域を出なかった昆虫食が、存在感を着実に高めている。2014年、オランダで開かれた「グローバル昆虫食会議」。学者、政府関係者、消費者団体、企業人など45カ国から450人が参加。商用化から法規制まで、昆虫食の未来を議論する国際的な議論が展開された。参加者の関心は高く、18年には2回目の会議が中国で開催されることが決まっている。
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Part3
栄養不足が稼ぎ所 「簡単&完全」極める
バランスの良い食事を取っていると考えられていた日本人も、実は多くが栄養不足だ。そんな状態に商機を見いだし、多くの企業が潜在市場を掘り起こそうと動き出した。カギとなるのは、普段の食生活の中で、簡単に、完全な栄養を摂取できる仕組みだ。