2018年5月7日号
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PART 1
スマホで実現欲望満たす「錬金術」
給料は目減りし、貯金もできない。だけど、我慢はしたくない。今話題のフィンテックサービスを使い、そんな願いをかなえる人が増えている。
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DATA
「消えた14兆円」を代替する貧テック
「フィンテックは、資金調達能力の低い若年層や低所得者の資金ニーズを補完し、要らなくなった家計資産を売却しやすくするなどしてお金を獲得する手助けをしている」。こう語るのは家計簿アプリを提供するマネーフォワードの取締役で同社のフィンテック研究所長を務める瀧俊雄氏だ。
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PART 2
既存金融はカバーしない手軽な資金調達を万人に
少額でいいから手軽に現金が欲しい──。そんなニーズをかなえるアプリが相次ぎ登場。既存の金融基盤からこぼれ落ちた膨大な資金需要を狙い、ベンチャーが参入する。
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PART 3
発展途上国こそ「先進国」になる必然
貧テックがフィンテックの隠れた主役であることを実感できるのがフィリピンだ。低所得ながらも人口は多く、スマホ普及率が高い。貧テックを育む土壌が整っている。
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PART 4
「搾取」か「希望」か 分かれる評価
「返済能力のある健全な資金ニーズをテクノロジーの力で掘り起こす。それが消費を刺激し、経済の活性化につながる」