2016年4月4日号
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PART1
既に移民国家ニッポンの岐路
三菱重工業の巨額損失の裏側には、外国人労働者を巡る混乱があった。あらゆる業界で人手不足が進む中、付け焼き刃の外国人依存はいずれ限界を迎える。世界的な人口移動時代の到来を、好機と捉える発想こそが求められている。
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PART2
事業と組織を鍛える主役に
中小から大手まで、新たに加わった外国人社員が企業の姿を変えている。海外市場を切り開き、組織を活性化し、世界に通用する事業を作る。共通するのは外国人を「労働力」と見なすのではなく、変革の契機にしたいという思いだ。
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COLUMN
大企業が進んで難民を戦力化
昨年、中東などから110万人超の難民が流れ込んだドイツ。州議会選挙で「反難民」を訴える政党が躍進するなど、難民問題を巡り世論と政治は揺れている。それでも産業界では、難民を受け入れようという試みが広がっている。
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PART3
このままで「開国」語る資格なし
企業や地域に外国人を受け入れ、新たな価値を生み出す原動力にする。そのためには、国と企業が働きがいのある場所として選ばれることが条件だ。既にある課題を解決しなくては、これから本格化する移民の議論は独り善がりのものになる。