2018年4月2日号
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PART1
働き方改革は競争力
ハードワークで知られる日本電産の永守重信社長が「変心」した。「2020年度までに残業ゼロ実現」を掲げ、働き方改革の旗を振っている。目的は生産性倍増。単なる残業削減ではなく、グローバル競争での勝ち筋に結びつける。
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PART2
会議の手間は半減 「100件営業」も達成
非効率が指摘される会議、時間のかかる顧客回りなどを次々と効率化。次期社長が立て直した日本電産トーソクなど、グループ各社が生産性向上を競う。日々の仕事に潜むムダをあぶり出すことが「働き方改革」の本命だ。
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PART3
残業は種から潰せ 原因は工場にあり
働き方改革はホワイトカラーの問題。日本電産はそんな「常識」にはとらわれない。工場まで遡った問題潰しで、本社を含めたムダな仕事の発生を防ぐ。ロボット導入、ムダ取り、IoT……、そこには精神論ではない合理的働き方改革がある。
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PART4
決め手はマネジメント 管理職育成に全力
残業が発生するのは、能力と仕事量にミスマッチがあるからだ。管理職が部下の適性や仕事の状況を把握し、正しくマネジメントできているのか。上司の管理能力を高める研修を実施し、働き方改革と生産性向上の両立を目指す。
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編集長インタビュー
働き方改革、実に奥が深い
「ドイツ企業に比べ生産性はほぼ半分」。そんな危機感が働き方改革推進の原動力だ。率先して改革を始めたが、現実が抱える難しさを痛感する毎日だという。一代で1兆円企業を築いたカリスマ経営者が見る日本の課題とは。