2016年3月14日号
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PROLOGUE
「継がせるべきか否か」、創業者の葛藤
「僕にとって事業承継はものすごく難しいんですよ。深い葛藤がある」パソコンやスマートフォン関連の周辺機器・アクセサリーを扱うエレコム社長の葉田順治は言う。
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第1章
“代々初代”の変革力
連続性を保っているように見えるファミリー企業も、長い歴史を俯瞰すれば見方は変わる。「代替わり」を機に変革や成長が起こり、その「非連続」が長い伝統を紡いでいる。オーナーならではの決断力と実行力で結果を残してきたファミリー企業を追った。
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第2章
「ノンフィナンシャルバリュー」に重き
ファミリー企業は、目先の収益だけを追わない。従業員の雇用や地域共生といった別の価値も重んじる。短期的にはコスト増となる。だが、長期的には企業へと還元され、永続性を高めている。
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第3章
欧州から日本への警鐘
欧州では「ファミリー企業こそ経済成長の源泉」と考える。ファミリー企業は期待に応え、国や社会はそれを支える。対する日本はどうか。お家騒動や不祥事を好奇の目で見つめ、ファミリー企業が持つ価値に目を背けてはいないか。