2017年2月20日号
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PART1
死にゆく大学 空洞化の衝撃
河合塾やベネッセなどの受験産業の企業に、大学が業務を委託する例が増えている。大学の根幹にかかわる業務に及ぶケースもあり、大学の「空洞化」を懸念する声が漏れる。そこには資金と人材不足に苦しむ大学と、利権を手放さない文部行政など、根深い闇がある。
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PART2
学産官とも「ビジョン欠落」
エリート層だけではなくなりつつある、学生の「ジャパンパッシング」。これまで歯牙にもかけなかったアジアの大学がライバルとして急浮上している。すれ違いが続く大学、産業界、政府。ビジョンを共有して協力しなければ生き残れない。
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PART3
そこまでやるか! 徹底力が道開く
国の施策も大学の改革案も残念ながら「掛け声倒れ」の連続だった。足りなかったのは、理想の実現に向けた覚悟と具体的な実行力だ。「やればできる」という希望が、各地で芽吹き始めている。
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INTERVIEW
改革の旗手が語る「私が描く未来図」
難題が山積する日本の大学。教育と学問のトップに立つ総長・学長の担う役割はかつてなく大きくなっている。インタビューに応じて、大学の存在意義や将来目指す姿について語る。
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PART4
教育なくして成長なし
安倍首相の宣言を受けて、自民党が大学など高等教育の無償化検討を始めた。資本主義の負の側面として、先進各国を悩ます格差。固定化を防ぐことはできるのか。