2018年2月5日号
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PROLOGUE
2100年 日本はこうなる
「人生100年」時代、日本は果たしてどのような姿になっているのか。火葬場の不足、ゴーストタウン化する街……、少子高齢化による災厄を指摘する声はある。だが、課題を克服できれば悪い話ばかりではない。考えられる「未来予想図」を見てみよう。
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PART1
100年マネー計画 家計襲う5つの誤算
現在10歳の子供のうち半分が107歳まで生きる時代になった。歓迎すべき長生きだが、避けて通れないのは、お金の問題だ。退職時3000万円あっても90歳までもたない。「資産寿命」との戦いが待っている。
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INTERVIEW
柔軟な人生 日本モデルを
著書『ライフ・シフト』で100年人生を提唱し、安倍政権の有識者会議にも参画した。「教育→仕事→引退」という単線型のライフサイクルを、複線型に改める必要性を説く。学び直しによる新たなスキル習得で長く働き続ければ、長寿化は怖くないという。
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PART2
「不要」にならないシニア育成術
生産性で日本をリードするドイツ。強さの秘密の一つは、充実した企業の教育体制にある。ミドル・シニア世代の再教育プログラムを用意し、デジタル社会への移行に合わせたスキル向上を図る。人生100年時代、「窓際」社員を生まずにどう活躍してもらうか。そのヒントはドイツにあった。
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PART3
新たなキャリア 50歳からでも
一生のうち働く期間が長くなる中、日本でも「学び直し」「再挑戦」の機運が高まっている。金銭的価値に還元できない部分に生きがいを見いだす人も増えてきた。新たな道に踏み出した者たちは、何を考え、どんな選択をしてきたのか。
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EPILOGUE
自立した100歳が住む国へ
2017年、6万7000人に達した100歳以上の高齢者はこれからも増える。人口構成の変化で社会は活力を失い続けるのか。答えは「否」だ。101歳の現役画家、人口の3分の1が高齢者の島から読み取れる「幸せ」の条件とは。