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AI(人工知能)でモノクロ写真などに自動で色を付ける技術が登場している。深層学習によって着色の不自然さがなくなり、出版社も活用に乗り出した。AIの鮮やかな腕前により、クリエーティブの世界が変わりそうだ。

 「色を付けた途端、命が宿るように感じます」「カラーだと本当にリアル。一瞬で目に入ってくる」「生き残るために懸命だった時代をイメージできました。ありがとうございます」。戦後73年目となる2018年の終戦の日、東京大学情報学環の渡邉英徳教授がツイッターで公開した写真は、瞬く間に多くの人の目に触れることとなった。

 写真は大人や少年、幼児が所狭しと雑魚寝をしている様子を写したものだ。道路のようなコンクリートの上に新聞や布を敷き、思い思いの姿で寝入っている。ある少年は上半身を出して熟睡し、その少年と足を絡め合うようにぼろぼろの衣服を身にまとった別の少年が目を閉じている。