物流倉庫の全自動化に立ちはだかるのが、箱や棚から商品を「ピックアップ」する作業だ。商品の種類を正確に識別し、壊れないように箱詰めする作業は、現状では人間に頼っている。画像認識やAI(人工知能)を駆使し、人手不足を克服する技術開発が熱を帯びる。

 キャットフードと液体洗剤、歯磨き粉と洗濯ネット──。こんな組み合わせでEC(電子商取引)を利用したことはないだろうか。形状やサイズが全く異なる商品を、物流倉庫の隅々から集め、1つの段ボールに梱包して出荷するのは、実は非常に高度な作業だ。

 経済産業省によると、2017年の消費者向けEC市場は16年比9.1%増の16兆5000億円。荷物の個数が増加し、宅配ドライバーだけでなく、物流倉庫でも人手不足が顕著になりつつある。

 機械を使った自動化が対策の切り札であるのは間違いない。だが現状では、決まったサイズのパレットや段ボール箱を保管・搬送したり、コンベアに載せ替えたりする作業の自動化が主流だ。