年齢や目標金額などを入力すれば、自動的に株式などを運用する「ロボアドバイザー」が相次ぎ登場。AI(人工知能)を使って利用者の性格なども分析し、より個別化された運用アドバイスの研究が進む。富裕層をサポートするプライベートバンカー並みのサービスを、誰もが享受できる時代が来るかもしれない。
「投資の結果を予測するのは難しい。この不安をテクノロジーで軽減できれば、『貯蓄から資産形成』が日本で本当に根付くはず」
こう語るのは、フィンテックベンチャー、お金のデザイン(東京・港)の中村仁社長だ。提供するロボアドバイザー(ロボアド)サービス「THEO(テオ)」は2016年2月のサービス開始から約2年で、20~30代を中心に3万3000人の利用者を獲得。預かり資産額は230億円に達した。
THEOの特徴は年金基金の運用担当者などプロの投資手法を“ロボット”に学習させ、投資初心者でも簡単に利用できるようにしたことだ。実力は2月初旬、米国の金利上昇が世界的な株安を巻き起こした場面で証明された。2~8日に主要投資先の米国株は日本円換算で8%値下がりしたが、THEOの株式運用ではマイナス5%にとどまった。
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