エタノールを微生物で生産する「バイオリファイナリー」技術を積水化学工業が確立した。原料となるゴミを一切分別せずにエタノールに変換でき、「都市」のゴミは「油田」に変わる。2019年度から実用プラントの稼働を計画しており、原油に依存しない未来に一歩近づいた。

 捨てればゴミ、生かせば資源──。

 日本人の多くが知っているこの標語には2つの意味がある。まずは戒め。資源に乏しい日本では原材料を輸入に頼っている。だからこそ、モノを大事に使わなければならないという意味だ。

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