デジタル化を筆頭として、最先端テクノロジーに対応できるかどうかが企業の明暗を分ける時代。今後の普及・成長が期待される、注目すべき技術トレンドを分かりやすく解説する。
シリーズ
テックトレンド

245回
-
軽自動車より小さな超小型EV 手軽に移動、新興勢も個性競う
新たな移動手段と期待される超小型の電気自動車(EV)の分野で、各社が小型・軽量化技術を競っている。日本では2020年の規制緩和で新規格が創設されて車種が増えつつあるが、本格的な市場開拓はこれからだ。個人需要の掘り起こしに…
-
テレビが巨大なスマホに 地上デジタル放送方式の高度化
世界では移動通信技術ベースの「5Gブロードキャスト」が台頭。早ければ2023年にも実サービスを始める国・地域が出てきそうだ。“放送と通信の融合”を超えて、通信に放送がのみ込まれる勢いになっている。
-
「ロボットフレンドリー」がオフィスの価値に 清掃や警備、配送担う
オフィスビルの管理運営に、ロボットを導入する機運が高まっている。配送や清掃など、人手不足が深刻な業務の省人化を進める狙いだ。課題はエレベーターなど既存設備との連携。デベロッパーや建設各社による模索が続く。
-
技術で変わる建築の「顔」 ファサードの未来
建築の「顔」となるファサード(建物の前面)が、建築の最先端技術が集まる部分となりつつある。脱炭素社会の実現に向けた環境配慮の高まりが、その動きを加速させた。今後デジタル技術も駆使しながら、デザインと機能の高度な掛け合わせ…
-
樹脂のバイオシフト トヨタ工場が脱炭素時期を前倒し
ものづくりの最前線で材料の大幅な転換が進みつつある。プラスチック(樹脂)では石油由来からバイオマス由来の原料への置き換えが必須になってきた。バイオ化する樹脂の最新動向を追う。
-
EV電池の火災を防げ カギ握る日本の検査技術
ここ数年、電気自動車(EV)の火災事故が相次いでいる。発生件数自体はまだ少ないものの、こうした事故は消費者の購買意識に影響を与えかねない。リチウムイオン電池の製造段階で、発火原因をいかに減らすかがカギになる。
-
広がる3D都市モデル 複雑なシミュレーションも可能に
国土交通省が主導する3D都市モデル「PLATEAU(プラトー)」に土木構造物が加わる。プラトーの3Dモデルは、箱型でなく屋根形状まで表現でき、複雑なシミュレーションが可能になる。2027年度までに500都市のモデル化を目…
-
マイクロサービス活用 先行企業に見る設計の「現実解」
アプリケーションの迅速な改善を可能にする「マイクロサービスアーキテクチャー」。ネット企業での利用が中心だったが、今や一般企業にも広まりつつある。原動力は、システムを俊敏に変更したい、保守性を高めたいニーズの高まりだ。
-
スマート農業実現への難所 自動収穫、農産物傷めないロボ
IT(情報技術)や機械を活用する「スマート農業」。難所とされているのが収穫の分野だ。大手電機メーカーが苦戦する中、中小・新興企業が普及しやすいロボット開発を進めている。鍵は「シンプルな機構で価格を抑えつつ、高精度な収穫を…
-
「空飛ぶクルマ」開発 日本はモーター分野に強み
電動垂直離着陸(eVTOL)機、いわゆる「空飛ぶクルマ」の開発が世界中で進んでいる。「欧米の数周遅れ」と指摘する識者が多い一方、日本が強みを発揮できると期待される分野の一つがモーターだ。新しいエアモビリティーに向けた3社…
-
蓄電池を搭載した「電気運搬船」効率運用で陸と海をつなぐ
スタートアップのパワーエックス(東京・港)は、蓄電池を搭載して電気を海上輸送する「電気運搬船」を開発中だ。2050年の脱炭素化に向けて洋上風力発電の強化を目指す日本。沖合から需要地まで低コストで電気を運べる新たな送電技術…
-
建設業の課題、AIで解決
建設業界が抱える課題をAIで解決しようともくろむベンチャー企業が増えてきた。その範囲は振動制御から平面プランの自動設計まで幅広い。注目を集める4社の取り組みを紹介する。
-
身元確認がオンラインでできる「eKYC」 不正防ぐ本人確認技術が進化
面倒極まりない印象が強い金融機関の口座開設が、一気に利便性を向上し始めている。スマホの普及や画像処理技術などの高度化で、煩雑な身元確認がオンライン上で完結できるようになった。カーシェアリングなどでも導入が進み、サービスを…
-
進化する検査の現場 AIの投入から汎用品の活用まで
ものづくりの現場では、品質を確認する目的でさまざまな検査が行われてきた。その検査がこのところ、大きく進化しようとしている。新しい測定技術やAI(人工知能)などを活用して検査の方法自体を変革する。
-
次世代半導体材料 際立つ省エネ性能、GaN量産へ
電力制御などに使うパワー半導体の次世代材料として窒化ガリウム(GaN)が注目を浴びている。高い省エネ性能を持つ「脱炭素時代の申し子」で、日本製鋼所や住友化学子会社は量産準備に入った。世界のテックジャイアントなど大口の最終…
-
「システム監視」の新常識 監視対象の激変で新手法続々
不可欠だが地味な業務と見なされていたシステム監視が、最新技術で激変した。監視すべきITインフラストラクチャーが社内から消え、見えなくなったのに対応するためだ。新しい対象を監視するには、新しい手法が必要だ。
-
「メンタルケア」のスマホアプリ 心の異常、画像認識・AIで解析
新型コロナウイルス禍を受け、心の健康が悪化する「メンタルヘルス」の問題を抱える人が増えている。そうした中、肌の状態を画像解析したり、人工知能(AI)で過去の心情を推測したりするスマートフォンアプリが登場。自分の心と体に習…
-
防災テック 災害の予兆を把握、早期に対策
昼夜、天候を問わず広範囲で地表の変化を把握できる合成開口レーダー(SAR)。SARを搭載した人工衛星で、従来なかったサービスを提供し、防災市場を拡大する動きが盛んだ。土砂災害の予兆を把握して、事前の対策を講じるケースも出…
-
進化する非接触体験 バーチャル試着でリアルを超えろ
新型コロナウイルス禍を契機に高まった衛生意識。消費者は商品の“お試し体験”を敬遠する傾向にある。逆風の店舗販売はバーチャルの世界に課題解決の糸口を見いだし、デジタル技術を販売促進に活用し始めた。新たな顧客接点を模索すべく…
-
リチウムイオン二次電池 リサイクル事業への参入進む
リチウムイオン二次電池(LIB)のリサイクル事業などに参入する動きが相次いでいる。事業が軌道に乗れば、LIBが抱える多くの課題が大幅に改善する。処理量は2025年には22年初頭比100倍前後に増える見通しだ。
WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
おすすめのシリーズ
-
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
-
徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
-
クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
-
不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
-
菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
-
1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
-
10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
-
河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
-
ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
-
大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
-
グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
-
フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
-
ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
-
テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
-
70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回