「さすがに、これはちょっとやり過ぎたんじゃないか…」。

 2015年、完成したばかりの新型ウォークマンの試作機を前に、エンジニアの佐藤朝明氏と佐藤浩朗氏は顔を見合わせていた。

 音質を向上させるためボディーに無酸素銅をふんだんに使った試作機は、携帯音楽プレーヤーとしては規格外の仕上がりだったからだ。400グラムを超える本体は手に取るとずしりと重く、シャツの胸ポケットにはとても入らない。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1608文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題