日本を代表するブランド、ソニー。AV機器で世界を席巻した時代が終わり、ゲーム、映画など次々と事業領域を多様化させながらも、その輝きはあせない。これからどこへ向かおうとしているのか。ソニーの今を追った。
シリーズ
ソニーを歩く

完結
12回
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ソニーに残る製造魂
2度の激震が襲った熊本地震から2年。ソニーの半導体工場も大きな被害に見舞われた。「もう復旧は無理かもしれない」。そんな声も漏れたが、3カ月後には再稼動を果たした。当初予定よりも1ヶ月早い。その裏には、現場に残る製造魂があ…
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埋もれた技術の駆け込み寺に
ソニーが新たなコンセプトの家電に力を入れている。住空間に溶け込むかのような印象を与える家電である。誕生のきっかけは平井一夫前社長の一言だった。
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スマートプロダクトで模索する「通信の未来」
2018年3月期に営業最高益を見込むソニーにとって、残された大きな課題の1つが、スマートフォンを含むモバイル事業の立て直しだ。長年にわたって業績不振に苦しむ同事業をなぜ、ソニーは手放さないのか──。
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「目指すは新規事業創出のプロ集団」
社内で募った新規事業のアイデアの事業化を支援するソニーの「シード・アクセラレーション・プログラム(SAP)」。その生みの親が描くソニーの未来とは。
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医療でも「感動」を提供したい
多くの企業が医療や健康を成長事業に捉えて参入する昨今。ソニーもこの分野を強化しているが、同社が参入したのは1980年代と古い。得意のイメージング技術を生かせるとの判断からだ。平井一夫社長が消費者に感動を提供する企業と位置…
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ネット機能があるからPS4は売れた
ソニーのゲーム事業が好調だ。2018年3月期は据え置き型ゲーム機「プレイステーション(PS4)」の販売台数が前期から減る見通しなのに、10%近い部門別営業利益率を確保する。稼げるようになった秘密は何か。現場の担当者に聞く…
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音楽部門が具現化する「ラストワンインチ」
ライブホール運営に「スヌーピー」などのキャラクタービジネスもソニーが手掛ける大切な事業の一つだ。なぜ、ソニーはこうしたビジネスを手掛けるのか──。
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VRゲーム機は6年越しのこだわり商品だ
2016年10月に発売してから、わずか1年あまりで200万台を突破した仮想現実(VR)機器がある。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の「プレイステーションVR(PSVR)」。据え置き型ゲーム機「プレイ…
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映画「アニー」が示すワン・ソニーの実力
ソニーの平井一夫社長兼CEO(最高経営責任者)が重要な事業の1つと位置付ける映画部門で、静かに事業構造改革が進んでいる。その柱の一つがマーケティングのローカリゼーション(地域化)だ。
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30万円ウォークマンに「OK」と言える強さ
ソニーが2016年に発売したウォークマン「NW-WM1Z」。高音質を実現するためボディーに無酸素銅を採用するなどこだわりを詰め込んだ結果、実売価格は30万円以上となった。それがかえって話題を集め、平井一夫社長が打ち出した…
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「香り」にかけた僕の苦闘と可能性
ソニーが2016年に発売した「アロマスティック」。口紅ほどの大きさの本体に交換式のカートリッジを入れ、ボタンをワンプッシュすればいつでも気に入った香りを楽しむことができるという商品だ。ソニーの伝説的な商品にちなみ「香りの…
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資金調達サイトでものづくりを盛り上げたい
ソニーが2015年7月に開設したクラウドファンディング(CF)サイト「First Flight」を外部に開放する。大手企業が、こうした自社サイトの利用を外部にも促すのは珍しい。その訳とは。担当者に聞く。
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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