無印良品を生んだ堤との距離のとり方に、歴代の経営者は腐心してきた。関係者の証言から、堤が掲げる理想と現実の摩擦が浮かび上がる。だが、栄枯盛衰を体現した事業家として晩年、社員に深い言葉を残した。

堤清二の遺品の中に、ある社内資料が大切に保管されていた。
日付は1995年2月21日。「無印良品家電開発」というタイトルがついている。「無印家電」スタート時の8品目を説明する良品計画の文書だ。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り5303文字 / 全文文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
Powered by リゾーム?