2013年に他界したセゾングループ創業者、堤清二。11月25日に命日を迎える。200社で売上高4兆円を誇ったグループはバブルの処理で解体された。光と影が交錯する86年の人生は決して成功物語ではない。だが、しぶとく生き残った各社には、堤の執念が刻まれている。異色の事業家は、どんな未来を見て、何を見誤ったのか。多様な事業の軌跡と、関係者の証言から、その実像を浮かび上がらせる。まずは、いまも色あせない「無印良品」から、連載を始める。


1991年、ロンドン市内に進出したばかりの「MUJI」の店舗を視察した堤清二は表情を曇らせ、こう話した。
「ブランドを否定して生まれた無印良品が、結局ブランドになってしまっているな」
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り5155文字 / 全文文字
-
【締切迫る】初割で3月末まで無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【初割】月額プランが3月末まで無料
人気コラムも、特集もすべての記事が読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、11年分のバックナンバーが読み放題
Powered by リゾーム?