ホテルなど異母弟・義明の事業領域に攻め入り対立は決定的になった。その義明は証取法違反事件で自壊し西武鉄道グループから追放される。裁判で創業家の権利を訴えた清二は、かつて憎んだ父を許し始めていた。

神奈川県の「鎌倉霊園」という広大な墓地の一角に、西武グループ創業者、堤康次郎が眠る墓があった。
毎年、4月26日の命日には、西武鉄道やコクドなどグループ幹部と、総帥の堤義明がそろって集まることになっていた。義明の実弟である堤猶二は証言する。
「僕がセゾングループに行った後も、しばらくは出ていたんですよ。だけどセゾンがホテル西洋銀座を開いて、インターコンチネンタルホテルを買収し、その辺で、ついにもう来るなみたいな。おまえは敵だ、みたいになってしまった」
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り4978文字 / 全文文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
Powered by リゾーム?