ラグビーワールドカップ(W杯)を皮切りに、3年連続で国際的なスポーツイベントが日本で開催される。 スポーツ産業の裾野を広げるためには、日本の魅力を発信するための「インフラ作り」が欠かせない。

桂田 隆行[かつらだ・たかゆき]
日本政策投資銀行
地域企画部参事役
北海道大学法学部卒業、1999年日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。ホテルなどへの融資業務に従事、2012年地域企画部。スポーツの地域への活用などが専門。

 2019年9月から始まるラグビーワールドカップ(W杯)日本大会まで1年を切った。20年には東京オリンピック・パラリンピック、21年には参加型スポーツ世界大会の「ワールドマスターズゲームズ」が関西で開催される。3年連続で国際的なスポーツイベントがあるのは初めてで、「ゴールデン・スポーツイヤーズ」と呼ばれる。

 政府は25年にスポーツ産業の国内市場規模を15兆円と12年(5兆5000億円)の3倍弱に引き上げる目標を掲げている。これは大枠では、スポーツ関連企業の売上高の合計。競馬など公営競技、学校体育などの教育関連費用は除かれている。

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