人手不足が慢性的な社会問題となる中、若手社員による早期離職に歯止めがかからない。新人に優しい態度で接すれば離職を防げるわけでもない。新たな対策が必要だ。

多摩大学
経営情報学部 准教授
ゴールデンウイークが終わった。毎年この時期になると、特に入社から1カ月がたった新社会人たちが「今の会社を選んで良かったのか」などと悩む。いわゆる「5月病」の季節だ。
業界に限らず人手不足が叫ばれるようになって久しい。企業にとって、せっかくコストをかけて採用した新人がすぐに辞めてしまうのは大きな痛手だが、若手社員の早期離職率は高止まりしているのが実態だ。厚生労働省の統計によると、新規大卒者が入社3年以内に辞めてしまう比率は2014年で32.2%となっている。
●新規大卒者の3年以内離職率


この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り2012文字 / 全文文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「気鋭の経済論点」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?