伊藤さゆり(いとう・さゆり)
ニッセイ基礎研究所 上席研究員
1987年早稲田大学政治経済学部卒業。日本興業銀行(現みずほ銀行)を経て、2001年ニッセイ基礎研究所入社。2012年より現職。専門は欧州経済。

EUからの「強硬離脱(ハードブレグジット)」を表明した英国のテリーザ・メイ首相(写真=Matt Cardy/Getty Images)

 英国のテリーザ・メイ首相が1月、「欧州連合(EU)加盟の一部を維持するのは難しい」と発言し、EUからの「強硬離脱(ハードブレグジット)」にかじを切った。3月末までに議会の承認を得て、EUとの交渉を本格的に始めることになるとみられる。

 これまで市場では「域内関税免除」など、単一市場への加盟を一部残す「緩やかな離脱(ソフトブレグジット)」を模索するのではないかとの見方もあった。ノルウェーなど欧州自由貿易連合(EFTA)とEUで単一市場(スイスを除く)を形成しているのと同様の形態である。

離脱はするが、その後はどうなるか
●英国のEU離脱の見通し
出所:ニッセイ基礎研究所の資料を基に本誌作成