戦後の日本において所得税は、法人税と並ぶ重要な財源だった。同時に、所得税はその累進税率を通じて富める者から貧しい者への富の再分配という役割を与えられている。だが、所得税は根本的な矛盾を抱えている。税率が高くなればなるほど、人々は勤労意欲を失い、働く時間を減らす傾向があるからだ。社会全体として効率が悪くなり肝心の税収が減ることになる。