政治
安藤 毅
あんどう・たけし
本誌編集委員。日本経済新聞社で経済部、政治部などを経て現職。

 8月3日の内閣改造・自民党役員人事から1カ月余り。内閣支持率は下げ止まったが、安倍首相を取り巻く情勢は依然厳しい。北朝鮮問題などに対応しながら首相は何を思っているのか。

 安倍晋三という政治家を取材対象にして16年目になる。官房副長官時代の担当記者として向き合って以降、折に触れ直接・間接的にその胸中や「首相の孤独」の一端を垣間見てきた。

 第2次政権発足以降で特に印象に残っているのが2016年5月の消費増税再延期と衆参同日選を巡る「身内」の攻防だ。増税再延期と同日選見送りの方針を固めた安倍首相に対し、麻生太郎副総理・財務相が「衆院を解散して信を問わなければ筋が通らない」と猛反発したのだ。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1365文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「ニュースを突く」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。