
山川 龍雄
やまかわ・たつお
再建が迷走している東芝、法的整理に踏み切ったタカタ、海外子会社の不正会計が明るみに出た富士フイルムホールディングス。世間を騒がせた3つの企業不祥事には共通項がある。
日本の大企業が、1つの投資の失敗や事業の損失で、会社を揺るがすほどの危機にひんすることは少ない。しかし、コンプライアンス(法令順守)上の問題で、消費者や投資家の信頼を裏切った場合は、その限りではない。
東芝、タカタ、富士フイルムはいずれも危機対応の不手際から、代償を払った。しかも、3社には共通項がある。①海外事業の管理の甘さ②内部通報に対する後ろ向きな姿勢③外部への情報開示よりも社内論理を優先する文化だ。
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