企業会計
田村 賢司
たむら・けんじ
本誌主任編集委員。税財政、社会保障、企業財務、会計などが専門。

東芝と監査法人の溝が埋まらない。2017年3月期決算に対するPwCあらた監査法人の適正意見がなければ、東芝は半導体事業を売却できたとしても上場廃止となりかねない。

 「(決算が)適正か不適正か、監査法人から意見を貰いたい。もし、それが不適正なら修正するつもりだが、次なる調査が必要ということで遅れている」

 6月28日の定時株主総会直前。東芝は、同月末までとなっていた2017年3月期の有価証券報告書の提出期限延長を金融庁に申請した。承認された際の記者会見で、綱川智社長は思わず本音を漏らした。