日産自動車がEV「リーフ」を初めて全面改良し、攻勢に出る。初代リーフは走行中に排ガスを出さないクルマを社会に浸透させる役割を担った。競争激化の中で、日産は「EV王者」の座を守り抜くことはできるのか。執念のプロジェクトの舞台裏に迫った。
シリーズ
日産自動車 新型「リーフ」開発ドキュメント

完結
4回
-
世界一企業へのアクセル
仏ルノー、三菱自動車と強固な協業関係を結ぶ日産自動車。規模のメリットを生かし、コスト競争力を磨いてきた。そして、今、開発の軸足を次世代モビリティーの実現に移す。2022年までに3社で送り出すEVは12車種。その要が最先端…
-
「草ラリー屋」の意地
日産自動車が新型「リーフ」で徹底的にこだわった技術要素がある。誰もが気軽に操れる「使い勝手」と、走る喜びにつながる「乗り味」だ。EVの基盤技術は初代リーフですでに確立済み。そんな自信が、クルマが持つ本来の魅力を磨くことに…
-
極限まで風を切る
1回の充電で走れる航続距離が400kmに延びた新型EV「リーフ」。通勤やちょっとした買い物など日常生活で使う分には十分な性能だ。実現させたのは、大幅に性能が向上した車載電池だけではない。走行時に受ける空気抵抗をどれだけ減…
-
ゴーンが企てた3つの策略
日産自動車がEV「リーフ」を初めて全面改良し、攻勢に出る。2010年の投入以来、世界で累計27万台を販売した初代リーフ。走行中に排ガスを出さないクルマを社会に浸透させる役割を担った。だが、EV市場では今や米テスラなど新興…
おすすめのシリーズ
-
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
-
徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
-
クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
-
不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
-
菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
-
1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
-
10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
-
河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
-
ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
-
大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
-
グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
-
フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
-
ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
-
テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
-
70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回