半導体各社に加え、米グーグルなどIT企業もAI用半導体の開発を加速する。エヌビディアが先行する中、半導体の王者、米インテルはどう動くのか。連載の最終回では、半導体をめぐる攻防戦を追う。

(写真=Getty Images News、iStock / Getty Images Plus)
NVIDIAとは

 1993年創業。ゲームやパソコン用の画像処理が得意な半導体「GPU」を主力製品とする。生産を外部に委託するファブレスメーカーで、台湾積体電路製造(TSMC)と韓国のサムスン電子に製造を委託する。

 ニッチ企業の性格が強かったが、培った高度な画像処理技術を生かし、AI用の半導体で台頭。2017年1月期の売上高は69億1000万ドル(約7900億円)。AI関連事業の急拡大によって、前年同期比で2200億円も増加した。今期に入ってさらに成長ペースが加速している。

 日経ビジネスオンラインで同社の実力を詳報したところ大きな反響を呼んだため、加筆して集中連載する。

米グーグルが公開した「TPUポッド」。AIのためにIT企業が半導体を独自開発する時代になった

 今年4月に米グーグルが発表した論文を見て、ある外資系半導体大手の幹部は驚いた。「グーグルからの競合する2社への挑戦状ともいえる強烈なメッセージが感じられた」からだ。