「自動運転で10兆ドルの産業に革命を起こす」――。ジェンスン・フアンCEO(最高経営責任者)の発言を、一笑に付すことはできない。トップ自らが語る、世界中の自動車メーカーが頼るワケとは。

(写真=Getty Images News、iStock / Getty Images Plus)
NVIDIAとは

 1993年創業。ゲームやパソコン用の画像処理が得意な半導体「GPU」を主力製品とする。生産を外部に委託するファブレスメーカーで、台湾積体電路製造(TSMC)と韓国のサムスン電子に製造を委託する。

 ニッチ企業の性格が強かったが、培った高度な画像処理技術を生かし、AI用の半導体で台頭。2017年1月期の売上高は69億1000万ドル(約7900億円)。AI関連事業の急拡大によって、前年同期比で2200億円も増加した。今期に入ってさらに成長ペースが加速している。

 日経ビジネスオンラインで同社の実力を詳報したところ大きな反響を呼んだため、加筆して集中連載する。

今年1月、米ラスベガスでの発表は衝撃的でした。ドイツのアウディ、ボッシュ、ZFなどの自動車業界の大手メーカーと次々に提携を発表する姿から、AI(人工知能)の中心的な存在になりつつある印象を受けました。単刀直入に、なぜ世界中の自動車メーカーからここまで引き合いがあるのでしょうか。