経営教室シリーズ第6弾は工作機械大手、DMG森精機の森雅彦社長。日本とドイツの企業統合を成功させ、常識にとらわれない経営戦略を貫く。その根底には、生まれながらの「機械屋」としてのプライドがある。

=本文敬称略

(写真=的野 弘路)
森雅彦[もり・まさひこ]
1961年9月奈良県大和郡山市生まれ。父は森精機製作所創業メンバーの幸男氏
80年3月私立東大寺学園高等学校卒業、浪人生活を送る
81年4月京都大学工学部入学
85年3月京都大学工学部卒業、伊藤忠商事入社。大阪本社で繊維機械の営業
93年3月伊藤忠商事を退社
93年4月森精機製作所に入社。企画管理室に配属され、次長として働く
94年取締役
96年常務取締役
97年専務取締役
99年父の後を継ぎ、3代目社長に就任
2001年池貝が民事再生法の適用を申請したことを受け、太陽工機を買収
02年日立精機が民事再生法の適用を申請し、同社の工作機械事業を買収
04年本社を名古屋に移転
09年3月独ギルデマイスターと資本業務提携を締結
13年10月森精機とギルデマイスターの社名をDMG森精機に統一
15年3月独DMG MORI SEIKIを子会社化し、連結企業として一体経営を始める

 「ドクターモリのおかげで工場の投資ができましたよ」。10月7日、DMG森精機の森雅彦(57歳)はポーランドの地方都市、プレシェフの工場にいた。森の周囲を囲むのはDMG森精機の現地社員。英語で社員と会話する姿からは、数年前まで日本とドイツの別の会社に分かれていたとは思えないほどの融合ぶりがうかがえる。

日経ビジネス2018年10月29日号 70~73ページより目次