
トヨタに限らず、先進国の自動車会社が焦燥感を感じている問題がある。考えようによってはリーマン・ショックよりもはるかに大きな問題だ。リーマン・ショックは一時的な消費不振だったけれど、こちらはじりじりと続くテーマとなっている。
問題とは若者が車を買わなくなったこと。2000年に入ってから顕在化した傾向で、正確に言えば、先進国の都市で暮らす若い男性が以前ほど車に関心を持たなくなったことである。
この問題についてはさまざまな分析がされている。国の機関、広告代理店、自動車の業界団体…。トヨタ社内でも渉外部が分析レポートをまとめている。「『若者のクルマ離れ』について」(2010年)と題したそれである。
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