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前回までのあらすじ

 米国で偶然、コンビニエンスストアを知った大木将史は、これこそフジタヨーシュウ堂が取り組むべき新しい事業だと確信する。だが、社長の藤田俊雄の説得を試みても、俊雄は生来の慎重な姿勢を崩さず、時期尚早ではないか、もっといろいろな人の意見を聞くように、と将史を諭す。そんな中、将史に1本の電話がかかってくる。スーパーサカエを率いる、仲村力也からの電話だった。

2

 「こんなとこまで呼び出してすまんなぁ」

 仲村は、人懐っこい笑顔だ。

 将史は仲村に呼び出され、目黒にあるスーパーサカエの店舗に来ていた。