前回までのあらすじ

 藤田俊雄が率いるスーパーマーケット、フジタヨーシュウ堂は他の大型スーパーと競合しながらも業績を伸ばし、事業の多角化を目指した。幹部の大木将史は部下の水沢秀治とともにレストランチェーン、チャーリーズとの提携交渉のためにアメリカを訪れる。その途中、将史は偶然、早朝から深夜まで営業するコンビニエンスストア、アーリーバードに入り、衝撃を受けた。

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 将史は、悔しさに椅子を蹴飛ばそうかと思ったが、会社の備品を傷つけるのは本意ではないと思い、ぐっと我慢した。

 業務開発部の中にいると、水沢秀治の視線を感じる。一緒にアメリカに行き、レストランチェーン・チャーリーズとの契約交渉もした部下だ。

 将史は、アメリカでコンビニエンスストアを見てしまった。その時、自分の頭からつま先まで雷が走ったような感覚になった。