前回までのあらすじ

 藤田俊雄が率いるスーパーマーケットチェーン、フジタヨーシュウ堂は関東を中心に店舗網を広げ、成長を続けていた。だがライバルのスーパーサカエやセイヨーも競うように出店を続けており、フジタヨーシュウ堂も、さらなる事業展開のため資金が必要となった。俊雄は、幹部として活躍する大木将史から説得され、ついに株式上場に踏み切った。将史は新規事業を探すためアメリカに飛んだ。

3

 将史は水沢秀治の運転する車に乗り、カリフォルニア州ロサンゼルス郊外を走っていた。

 道路はどこまでもまっすぐ続いている。日本にもオリンピックに合わせて急ごしらえの高速道路が造られたが、それらはまるでサーキット場のように複雑にうねっている。

 しかしアメリカの道路は画用紙に定規で線を引いたように真っすぐだ。そして周囲に広がる景色は、砂漠のような赤茶けた大地。まるで日本とは違う。