前回までのあらすじ

 日本にもスーパーマーケットの時代が来ると確信し、店舗網を広げるヨーシュウ堂社長の藤田俊雄は、一方で優秀な人材の確保に追われていた。そんな中、出版取次会社に勤める大木将史がヨーシュウ堂に入社する。「売り上げを伸ばすには客の欲しいものを提供すればいい」と語り、人事や宣伝などの現場で活躍する将史の働きぶりを見るうち、俊雄は徐々に期待と信頼を寄せるようになる。

 「分かりました」

 叱られた幹部社員は、申し訳なさそうに頭を下げた。