東京・北千住の地でスーパーマーケットの経営に乗り出した藤田俊雄は、米国に流通視察に出かける。その旅で再会したのは、戦後の焼け跡でタバコを分け与えた男だった。その男、仲村力也は大阪でスーパーを経営しており、「東京にも出店する」と俊雄に宣戦布告する。俊雄は米国で薄利多売で多くの消費者に支持されるスーパーマーケットの経営に触れ、チェーン展開を決意した。
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俊雄は、四井銀行千住支店長斉木秀治の前で熱弁を振るった。
アメリカで見て来たスーパーマーケットの実態。彼らが如何に豊富な商品をあまねく国民に提供し、生活を豊かにしているか、デパートが主流だと思っていたが、これからはスーパーマーケットの時代になるなど、パンフレットや資料を提示して説明した。
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