売上高約4億円、従業員約40人の小さな町工場が、中小企業を糾合して改革に挑んでいる。技術があっても経営不振──。そんな中小企業に、開発や戦略立案、販路開拓機能を提供しよみがえらせる。大手コンサルとも提携し、既に9社がグループ入り。全体の売上高は66億円を突破した。

 「他社に負けない技術はあるはず。何か手はないだろうか」

 昨年暮れ、金属加工の由紀精密(神奈川県茅ケ崎市)を訪れたのは、町工場の集積地、東京・大田で金型工場を営んできた森征一氏。1971年に創業した昭和金型製作所の2代目社長だ。

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