シェアトップ、急成長、V字再建、パイオニア--。独自の戦略で存在が際立つ企業の、成功の秘訣に迫る。
シリーズ
注目企業

完結
16回
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マンダム、タブーを逆手に女性用化粧品で革新力発揮
男性用化粧品で圧倒的なブランド力を持つマンダムが女性用化粧品で存在感を発揮し始めた。大手に比べ企業規模は一桁落ち。限られた経営資源を生かし、常識やタブーの逆をいく製品開発を徹底している。女性事業を軸に海外を伸ばし、出遅れ…
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コストコ進出20年、気づけばスーパー売上高トップ10の実力
外資小売業の撤退が相次ぐ中、日本に進出して20年間で26の大型店舗を展開している。会員制で、商品1つのサイズは巨大。品目数は絞り込む。日本の流通の常識外の店づくりに取り組んできた。他社を低価格で圧倒するためムダを徹底的に…
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データ時代の革命児
様々なデータを分析するデータサイエンティストと呼ばれる専門家が活躍する場が広がっている。だが、専門性が高いが故に人材の不足感は強い。ならば、彼らの仕事を自動化するのも手。そんな発想から独自のソフトウエアを開発した。データ…
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顧客企業に先回り提案
食品や飲料のほか、洗剤や化粧品などに使われる香料メーカーとして国内最大手。短期間で商品が入れ替わる顧客企業の悩みに対応するため、市場調査の機能を強化している。「マンゴーがはやりそう」と予想すれば、複数の香料を先回りして開…
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いつも「新鮮な店」追求
50以上の衣料ブランドを持つSPA(製造小売業)がセレクトショップ業態を並立する独特の経営形態を模索し始めた。現場に店づくりの権限を委譲して、幹部には1回のボーナスで1000万円を支給することもある。業界標準の2倍のスピ…
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「暗黙知」伝えV字回復
少子高齢化で国内市場が縮小する中、過去最高益を記録した。V字回復を支えるのは、「トミカ」「プラレール」「リカちゃん」といった定番商品だ。だが、老舗メーカーならではのリスクが潜む。ベテラン社員の「暗黙知」をどう継承していく…
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再生請負人は「町工場」
売上高約4億円、従業員約40人の小さな町工場が、中小企業を糾合して改革に挑んでいる。技術があっても経営不振──。そんな中小企業に、開発や戦略立案、販路開拓機能を提供しよみがえらせる。大手コンサルとも提携し、既に9社がグル…
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4つの非常識で快進撃
大阪のB級グルメ「串カツ」の専門店を約200店展開する国内チェーン最大手。国内1000店舗を目指して2016年に上場。家族客の人気を集め快進撃を続ける。急成長の裏には、業界の「常識」を覆す4つの「仕掛け」があった。
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リストラなき再建屋
東芝の半導体子会社「東芝メモリ」の2兆円買収を主導したことで日本でも一躍、名をはせた。企業を買収し、成長させた上でより高値で売却する投資ファンドだが、競合とはやり方が一味違う。出すのは「カネ」と「口」だけにあらず。投資先…
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単品深掘りで逆境突く
1858年(安政5年)創業の老舗企業。ゴマ油で5割近いシェアを持つ。人口減少や、若年層の料理離れなど逆風が吹く中、増収増益を続ける。「ゴマ一筋」を貫きながら、自ら需要を創出して市場を広げる地道な努力が成果を上げている。
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設計図なき最速生産
人手不足に悩む多くの企業が効率化の切り札として頼る機械メーカーがある。設計図を描かない独自の製造技術と開発体制で、顧客企業の難しい要求に応える。コストを抑えて素早く作りながら利益を出せるのは、技術者個人に徹底したコスト管…
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データ武装こそ命綱
高速バス業界に、後発ながら新風を吹き込んだ。派手な車体だけがもはや売りではない。顧客ニーズを的確にとらえる作業をおろそかにせず、販売にはビッグデータをフル活用する。データは会社と安全運行の屋台骨。安易な価格競争に陥りがち…
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「最大より最高」貫けるか
工作機械業界で、英国の名門高級車メーカー「ロールス・ロイス」になぞらえられる地方企業。精度と耐久性への徹底的なこだわりと、長い時間をかけた人材育成が高い評価を生んだ。さらなる成長を目指すが、そのスピードと企業文化維持の二…
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ASEANの「アリババ」
米配車サービス大手のウーバーテクノロジーズから東南アジア事業を買収すると3月に発表。その名を世界に知らしめた。手掛けるのはタクシーや自家用車の配車サービスにとどまらない。シェア自転車から飲食店の宅配まで幅広い。自前の決済…
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「建機のベンツ」が躍進
海外売上高比率97%超の知られざるグローバル企業。「メード・イン・長野」のミニショベルで欧米市場を席巻する。品質や性能の高さから、欧米のユーザーが同社製品に名づけた愛称は「建機のベンツ」。2018年2月期推定の売上高は5…
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他人の資源で急成長
オープンイノベーションの「使い手」として知られ、15年連続で増収増益を続ける。“コミュニティー”との巧みな連携でリナックスや他のオープンソースソフトウエアを商用化させている。限られた経営資源で顧客を増やす背景には、組織の…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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