連載4回目は東京6大学初の女性総長となった法政大学の田中優子氏。劣等生を自認し、一心不乱に長所を磨くことで総長に上り詰めた。競争がなくても、自分にはできるという「 自己肯定力」を育てられると説く。

Profile | |
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1952年 | 神奈川県生まれ*1 |
64年 | 清泉女学院中学高等学校に入学。学内誌の編集委員を務め、物書きに熱中する*2 |
70年 | 好きな文学者がいた法政大学文学部に入学*3 |
80年 | 法政大学大学院人文科学研究科博士課程を単位取得満期退学。同大学第一教養部の専任講師に |
91年 | 同大学第一教養部教授 |
2003年 | 同大学社会学部教授。江戸文化の研究で著名に |
12年 | 大学社会学部長 |
14年 | 同大学総長に就任。東京6大学初の女性総長になる。16年には法政大学憲章を制定 |
17年 | 法政大学の志願者数が関東で最多に。明治大学などと学生の単位取得などで提携 |
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法政大学の総長を務めて4回目の入学試験が終わりました。4月には日本武道館で入学式を執り行いますが、多くの親御さんがいらっしゃいます。同伴したいとの希望が多いので、式を2部制にしたうえで、付き添いは1人の新入生に対して2人までに制限しています。
我々の時代から考えると、少々驚きます。ただ、地方の親御さんは子供が通う大学や東京の生活を見たいという理由もあるかもしれませんので、さすがに来ないでくださいとは言えません。入学式はイベントですから、付き添うこと自体は大きな問題ではありません。ただ、親は子供との関わりの中で、どこまで保護すべきかをよく考える必要があります。
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