経済同友会の代表幹事や東芝の社外取締役を務める小林喜光氏。エリート街道を歩んできたように見えるが、その道は挫折の連続だった。絶望からはい上がるプロセスにこそ、人間本来の強みが存在すると説く。

Profile | |
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1946年 | 山梨県生まれ |
62年 | 山梨県立甲府第一高校入学。詩や哲学の本を読みあさる*1 |
65年 | 東京大学に入学。その後、相関理化学修士課程を修了 |
72年 | イスラエルのヘブライ大学に留学*2*3 |
73年 | イタリアのピサ大学に留学 |
74年 | 三菱化成工業(現三菱ケミカル)に入社、触媒や光ディスクの研究に携わる |
2007年 | 三菱ケミカルホールディングス社長に就任。事業の選択と集中を進める |
12年 | 東京電力とジャパンディスプレイの社外取締役に就任 |
15年 | 三菱ケミカルホールディングス会長、経済同友会の代表幹事、東芝の社外取締役に就任 |
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三菱ケミカルホールディングス会長のほかに、経済同友会の代表幹事、東芝の社外取締役を務めています。福島第1原子力発電所の事故後に実質国有化された東京電力の社外取締役として、経営再建を進めました。
いずれも難題が多く、様々な批判にさらされてきました。しかしそれは、覚悟の上です。誰も拾わないような火中の栗を拾ってこそ、経営者やリーダーの価値があると思っています。いろいろ理屈をつけて断るより、どんなに忙しくても仕事が来たらとりあえず受けてみます。逃げてはいけません。難題に直面すると負けん気が出て、気持ちが奮い立つのです。
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