シリーズ
テクノスコープ

-
国産食材、低額輸出の秘策
海外ではアジアを中心に日本食への関心が高まりつつある。良質な国産食材を安価に輸出するためには、低コストの船便輸送が欠かせない。日数がかかる船便でも食材の鮮度を維持できる技術が輸出促進に一役買いそうだ。
-
衣服に織り込み、糸が発電
これまでの常識を覆す、軽くて柔軟性に富んだ太陽電池が相次いで登場している。糸状に加工して生地などに織り込むことで、自由自在に曲げられるようになる。衣服やカーテンなど、身の回りの様々なモノが「発電所」になろうとしている。
-
新世代EVの切り札に
航続距離が短く、充電に時間がかかりすぎるなど現行のEV(電気自動車)には課題が多い。そうした課題をクリアするものとして期待されるのが全固体電池だ。市場の大きさと潜在能力の高さが注目され、国内外の有力企業が開発にしのぎを削…
-
「無痛」で薬を体内に取り込む
皮膚から薬を投与する経皮吸収型の投薬技術が進化している。痛みや副作用が少なく、体への負担が軽いなどの利点を持つ。痛くない注射針「マイクロニードル」も本格的な実用化への道が開けつつある。
-
熟れた実だけ見極めて採取
企業や大学でトマトやイチゴなどの農業収穫ロボットの開発が盛んになっている。人手不足に加えて高齢化が進む中、人に頼ってきた収穫作業を自動化できる意義は大きい。当面はロボットと人が協業する想定だが、完全自動化を模索する動きも…
-
活躍できる人材をAIが“面接”
人事担当者の経験と勘が頼りだった企業の採用活動に技術革新が訪れている。AI(人工知能)を活用した「HRテック」が、人事担当者の役割を肩代わりする。データ分析を基に職場の雰囲気を改善し、生産性を高める動きも始まった。
-
ネット業界が発展した原動力
自社の情報システムの使い方をルールとしてまとめ、ネット経由で他社にも使いやすくする。そのルールがWeb APIであり、次々と新しいサービスが勃興するネット業界の原動力となった。公開と活用の好循環によって生み出される経済圏…
-
「念力」で家電などを操作
脳波の変化からユーザーの意思を読み取り、日常生活や企業活動に役立てる研究が進む。分析の精度が上がったことで、細かな感情変化を的確に把握できるようになった。思い通りに車椅子を動かしたり味覚を見える化したりと、用途の幅も広が…
-
地震の揺れを振り子で相殺
4月の熊本地震では震度7の地震が繰り返し発生し、大きな被害をもたらした。懸念されている南海トラフ地震では「長周期地震動」への対策が急務となっている。大手ゼネコンが中心となり、地震の揺れを抑える制震装置の開発が進んでいる。
-
菌を制して食品の寿命を延長
スーパーやコンビニエンスストアで増えてきた、賞味期限の長い食品。こうした「ロングライフ食品」を支えるのが、殺菌と包装の技術だ。缶詰やレトルトのように高温で加熱殺菌せずに、おいしさを追求している。
-
遺伝子を自由自在に改変
今号より毎月1回、日経BP社の専門誌の記者が最新技術を解説する。初回は「日経バイオテク」。バイオ業界に革新を起こした「ゲノム編集」を取り上げる。遺伝子を自由に編集できるようになれば、医療だけでなく食料生産も大きく変わる。
-
ゲリラ豪雨、スパコンで予測
スーパーコンピューター「京」を使うことで天気予報の精度が飛躍的に高まる。ゲリラ豪雨など局地的な天候の急変を事前に通知できるシステムの実現も見えてきた。目指すは2020年東京五輪に向けた実証実験。世界を驚かすことはできるか…
-
AIが挑む株価・景気騰落予想
最新の予測技術では株式相場の騰落を的中率90%で判定可能。AIファンドは実際の資金を投じた試験運用の段階にある。個別銘柄の株価予測サービスも近々登場する予定だ。
-
スマホやEVで実用化迫る
機器を専用の装置に近づけるだけで充電が可能になる「ワイヤレス給電」。電動歯ブラシなどに限られていた活用がスマートフォンやEV(電気自動車)にも広がってきた。発熱ロスの少ない制御ICや異物検知システムなど、新技術の開発が進…
-
痛風や肥満にも効果を発揮
ヨーグルトに含まれる菌に、意外な効果があることが明らかになってきた。各社は数千種類の菌を調査し、ユニークな機能を持つ菌を相次いで発見している。最近の機能性ヨーグルトは整腸作用だけではなく、生活習慣病などにも“効く”。
-
動画活用し強化に生かす
スポーツのプレーデータを収集・分析することが身近になりつつある。背景にはデータ収集機器が安価になったことと、使い手の意識向上がある。能力向上だけでなく故障を予見して回避するなど使い方も高度化している。
-
原発「汚染水」阻む氷の長城
福島原発の廃炉に立ちはだかる原子炉建屋の「汚染水」問題。発生の原因は、建屋内に地下水が流れ込み続けていることにある。そこで開発されたのが地盤を凍らせて造る新型の遮水壁。汚染水撲滅の切り札となるか。
-
離れたモノの手触りを伝達
遠く離れたモノの「手触り」を手元で実際に感じることができる未来は遠くない。視覚、聴覚に次ぐ「第3の情報伝達」であるハプティクス(触覚技術)。ロボットやスマートフォン、VR(仮想現実)など用途は広く、潜在市場は数十兆円とも…
-
専用機で画像解析まで提供
インフラ点検や測量用など法人向けのドローンサービスが増えてきた。高速かつ安定飛行が可能な専用ドローンを使い画像解析サービスなどを一元提供する。今後は農業や監視など、多様な用途へ法人向けサービスが拡大しそうだ。
-
耳で個人を特定、IC券にも
日常的に装着するイヤホンの機能拡大の流れから生まれたイヤラブル(耳装着型)端末。手軽さだけでなく、耳から得られる情報の幅広さも明らかになり、注目が高まっている。装着時の煩わしさから一時のブームに終わりかねないウエアラブル…