瞳と瞳の間隔やほくろの場所など、一人ひとり違う「顔」の特徴を使って本人を特定する。新型iPhoneにログインするための「鍵」として使われ、コンビニやマンションにも普及が進む。移動中の群衆など、厳しい環境でも顔を識別できれば、テロ対策などにも応用できる。


米アップルは9月13日、iPhone発売10周年の記念モデル「X(テン)」を発表した。最大の特徴は「顔認証」技術を搭載したこと。ログインする際に、パスワードを入力したり指紋を読み込ませる手間はもういらない。端末上部のカメラに顔を向けるだけで、ロックが解除できるようになる。アップルによると、iPhoneXは暗闇でも確実に本人を識別し、誤認する確率は「100万回に1回」程度だという。
顔認証とは、一人ひとり違う顔の特徴を基に、本人か否かを判定する技術のこと。かつては一部の政府機関や研究所などに利用が限られていたが、今年に入 り、様々な場面で使用され始めている。
セブン-イレブン・ジャパンは9月から、同社のコンビニエンスストア店舗で顔認証の実証実験を開始した。今後は賃貸不動産や出入国管理など、本人確認が必要な分野で顔が「鍵」の役割を果たす機会が増えそうだ。
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