食材を一定期間寝かせることで、うまみを引き出す「熟成」技術。氷点下ながら食材が凍らない、ギリギリの温度帯で熟成した製品開発が進んでいる。厳密な温度管理ができる専用の大型冷蔵庫も登場し、市場は広がりそうだ。
牛肉や豚肉を一定期間、寝かせて作る「熟成肉」。うまみが増し、肉質が柔らかくなることが知られている。外食業界を中心にブームが続き、消費者の認知度も高まっている。
一方で、熟成と鮮度は相反関係にある。食材を寝かせる期間が長くなれば当然、鮮度は失われる。温度や保存状態によっては腐敗が進むこともある。
そこで注目されているのが、氷点下(0度以下)の温度帯で熟成させる手法だ。鮮度を保ちながら、食材の熟成を進めることが可能になる。
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