国際援助の最前線ではいったい何が起こっているのか。国際緊急援助や開発協力で世界を駆け回る日本人内科医が各地をリポートする。NGO(非政府組織)、UNICEF、そしてグローバルファンドの一員として豊富な援助経験を持つ筆者ならではの視野が広く、かつ、今をリアルに切り取る現地報告。
シリーズ
終わりなき戦い

完結
22回
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男女二元論で語るのは、もはやナンセンス?
この15年間で多くの政府がLGBTの支援プログラムに協力するようになり、市民の理解や認知も向上した。サービスが行き渡らなかったLGBTの間で流行していたHIVの感染率は急減している。しかし、まだ多くの国でセクシュアル・マ…
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世界を覆すアイデアは「端っこ」から生まれる
「誰も置き去りにしない」がテーマの対談シリーズ、今回は起業家のケン・マスイさんとともに考えます。Mr Childrenのミュージック/クリエイティブディレクターも務めるマスイさんに、イノベーションを起こすために必要なこと…
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災害避難所に蔓延する「我慢すべき」の正体
「誰も置き去りにしない」がテーマの対談シリーズ、今回はアルピニストの野口健さんとともに考えます。東日本大震災、ネパール、熊本の地震と、多くの被災地を支援してきた経験から、いま日本に本当に必要な備えについて語り合りました。
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「還暦以上は全員弾よけになる」宣言が生んだ力
「誰も置き去りにしない」がテーマの対談シリーズ、今回は女川町長の須田善明さんとともに考えます。東日本大震災で津波に襲われ、未曽有の災害に見舞われた町をどう復興に導いたのか聞きました。
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34歳医師「情熱と楽しさ」でタンザニア病院計画
「誰も置き去りにしない」がテーマの対談シリーズ、今回は医師でNPO法人あおぞら代表葉田甲太さんとともに考える。学生時代に出版した著書『僕たちは世界を変えることができない。』は映画化され、2018年2月にはカンボジアに保健…
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現地政府の「肩を揉む」日本的支援アプローチ
「誰も置き去りにしない」がテーマの対談シリーズ、今回は前・南スーダン大使の紀谷昌彦さんとともに考える。混乱に陥った南スーダンで、大使としてどのように現地政府の信頼を得て調整を進めたのか。
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普及したい母子手帳、難民がパスポート代替にも
世界医師会会長を退任した日本医師会会長・横倉義武さんに、これからの終末期の在り方や東京五輪の感染症対策、ICT活用などについて聞いた。
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ワクチンあっても結核で毎日4000人死亡の謎
国連総会では毎年、軍縮・安全保障、人権・人道、政治・経済など世界の様々な問題が話し合われるが、特にハイレベル会合では「旬」で「ホット」な話題、世界が力を入れて取り組まなければならない課題が選ばれる。そのハイレベル会合の議…
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関係機関を結びつける「フィクサー」の3条件
「誰も置き去りにしない」ための対談シリーズ第5弾は、参議院議員の武見敬三さんと一緒に考えます。グローバルヘルスに関わることになったきっかけから、現在の取り組み、今後の展望までお聞きしました。
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「男性の終焉、女性の台頭」の時代に向けて
世界経済フォーラムの報告書「ジェンダー・ギャップ指数」レポート2017年版では、日本の「男女格差」は前年よりも3位後退して世界144カ国中114位に。1位のアイスランドに目を向けると、女性たちのゼネストが格差是正にインパ…
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豪雨災害から我々は何を学ぶべきか
西日本を襲った豪雨災害は平成最大の被害となった。水害は地震に比べて「予測しやすい」「想定しやすい」災害といわれながら、被災者の立場からは「どうリスクを回避したらよいかわからない」災害でもある。
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アフリカで考えた、虐待の現実と「真の女子力」
性的虐待、暴力、HIV…。子どもたちを蝕む脅威と、いかに向き合い、戦うか。深刻なアフリカの実態から目を逸らしてはいられない。これは「誰かの」ではなく「我々の」問題だ。真の「女子力」について考える。
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「世界基準で救う」ために必要なこととは
「誰も置き去りにしない」ための対談、第4回のゲストは大西健丞さん。ピースウィンズ・ジャパン代表理事として紛争地での難民支援、国内の災害支援などに取り組んでいて、日本のNGOを変えた男です。見た目はちょっとゴツいです。
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歌を作る者として、境界線を消す者として
「誰も置いて行かない」ために何が必要か、藤巻亮太さんと一緒に考えます。「レミオロメン」のボーカルとして『粉雪』などのヒット曲を生み、被災地に歌を届ける活動を続けた藤巻亮太さん曰く「歌には境界線を消す力がある」。その心は。
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チャレンジすべきことが多いって素晴らしい
「誰も置き去りにしない」ための対談シリーズ第2弾は、乙武洋匡さんと一緒に考えます。自己肯定感、バッシング、パラリンピック…。様々なキーワードを通して、様々なチャレンジについて語り合いました。
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障がいは一括りにせずに、置き去りにせずに
人気グループ「SPEED」のメンバーとして活躍し、昨年、参議院議員となった今井絵理子さん。聴覚に障がいを持つ息子さんを育てるシングルマザーでもある。「誰も置き去りにしない」ために何が必要か、一緒に考えます。
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あと14年で「世界から貧困を無くす」ために
英国のEU離脱、米国のトランプ大統領誕生など世界は転換期を迎えているが、忘れてはならないことがある。国際社会が2030年に向けて「持続可能な開発目標」の実現に踏み出したことだ。あと14年、貧困を無くすために我々は何をすべ…
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「アフリカ開発」の転換点、我々に何ができるか
2016年の重要イベントについて書き残したい。ケニアのナイロビで8月に開催された第6回アフリカ開発会議(=TICAD VI)のことである。過去5回は日本開催だったが、初めてアフリカで開かれた。私は3回目の参加となった。
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日本の震災避難者対策、改革へ3つの私的提言
ソマリアで難民支援を統括していた筆者は、阪神・淡路、東日本の震災時に現場で避難者対策に関わり、多くの教訓を得た。それは以降の震災に生かされると期待したが、熊本でも課題ばかりが増えた。今後、必要なことを考える。その後編。
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なぜ日本の避難者対策は「ソマリア以下」なのか
ソマリアで難民支援を統括していた筆者は、阪神・淡路、東日本の震災時に現場で避難者対策に関わりながら、多くの教訓を得た。それは以降の震災に生かされると期待したが、熊本でも課題ばかりが増えた。今後、必要なことを考える。
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全8回