シリーズ
中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス

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キッシンジャー訪中とトランプ蔡英文の電話会談
キッシンジャー訪中のタイミングで、次期米大統領のトランプが台湾総統の蔡英文と電話会談した意味について、中国内外の専門家たちがあれこれと分析している。米中関係の行方を読み解いてみたい。
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中国がアジア太平洋貿易圏を主導する日は来るか
米国のトランプ次期大統領は政権発足後すぐさまTPPを離脱すると言明した。オバマ政権はTPPで中国包囲戦略を目論んだが、離脱が現実化すれば状況は一変する。では、中国がグローバル経済を主導する国家になり得るのか?
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トランプ政権で危惧される中国の人権状況悪化
2016年1月に施行された中国の「反テロ法」は、反体制派やチベット人、ウイグル人などを弾圧する口実となっている。これまでは米国が「人権カード」で牽制してきたが、トランプ政権ではその動きがなくなることが危惧される。
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トランプ政権下の米中関係はどうなる?
米大統領選でトランプ氏が勝利。中国はこれを国際秩序の転換期と捉え、G2時代への道筋をつけたい考えのようだ。トランプ新政権下での米中関係はどうなるのだろうか。目下、中国メディアが期待する青写真から見てみよう。
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中国「長征5号」打ち上げ成功の意味
11月3日、中国は「長征5号」の打ち上げに成功した。独自の宇宙ステーション建設を目指す「天空計画」に欠かせない巨大運搬用ロケットで、247の独自の新技術が投入されているという。宇宙派遣への野望は、はったりではない。
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「六中全会」は習近平の勝利なのか
六中全会のコミュニケで習近平は「核心」と記された。権力集中の野望は一歩先に進んだが、反対派勢力との攻防は依然、継続中。権力闘争は今後一層、激しさを増す様相を呈している。
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ドゥテルテ訪中は中国の外交的勝利なのか
25日からの訪日前に中国を訪れたフィリピンのドゥテルテ大統領。「米国との関係から離脱する」と宣言して国際社会を動揺させた。中国は異例の大盤振る舞いをしたが、さて、その損得勘定は?
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広西チワン族自治区「文革大虐殺」の実相
文革期、広西チワン族自治区では組織的で凄惨な人肉食を伴う大虐殺が行われた。中国共産党は詳細な報告書をまとめていたが、「絶密」(絶対秘密)扱いとした。その機密情報が今年、宋永毅教授らの手で出版された。
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中国はハリウッドを乗っ取るのか
中国一の大富豪、王健林がハリウッドの大手製作会社を買収しようとしていると報じられた。2012年から始まる米映画産業の“爆買い”は、一企業の経済行為以上の意味がある。中国の文化派遣戦略を背景にした政治的行為と見られる。
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「人民元、SDR入り」で何が変わるのか
人民元がSDR入りした。為替市場の自由化、透明化などが条件だったはずが、実際はまだ満たしていない。それでも加入させるとは、IMFは中国によほど寛容であるということか。それとも、その方が国際金融にとって“お得”なのか。
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「万里の長城」の修復は、なぜ“お粗末”なのか
中国の名所といえば「万里の長城」を思い浮かべる人も多いだろう。世界に誇る遺産には修復・保護が求められているが、最近、小河口長城の修復があまりにお粗末だと国内外から非難の声が上がっている。「長城保存事情」をお届けする。
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香港立法会選挙、「本土派6議席獲得」の意味
9月4日に行われた香港立法会選挙では、親中派が過半数を維持したが、雨傘革命後に生まれた本土派(独立派、自決派)が6議席を獲得した。「一国二制度」の枠組みを超えようとする新勢力がもたらす変化に注目する。
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G20の勝者プーチン「習にアイス、安倍に刀」
遅まきながら、9月4、5日に中国浙江省の杭州で行われたG20を振り返りたい。大騒ぎした割には、今一つぱっとした成果があるように見えないG20だが、参加国それぞれの個別外交によって、「勝敗」の明暗はついたように思う。
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日本は中国から「アフリカの支持」を奪えるか
アフリカ開発会議で日本が表明したアフリカ支援に対する中国の反発が激しい。支援額は中国の半分ほどなのに、ここまで警戒するのは、自らのアフリカ戦略の行き詰まり感の裏返しか。日本は明確な戦略を持って支持獲得に努めたい。
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G20で中国は「外交的勝利」を得るのか
浙江省杭州市で開催されるG20サミットで、中国は「外交的勝利」を目論む。南シナ海や東シナ海の問題に一切触れず、人民元の国際通貨化を認めさせ、AIIBや一帯一路を軌道に乗せるという野望は、実現できるのか。
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リオ五輪「中国不振」の理由を読み解く
リオ五輪で中国選手が思いのほか活躍しなかった、と感じたのは私だけではないようだ。中国国内外のメディアで、なぜ中国選手が急に金メダルを取れなくなったか、というテーマの記事が散見された。検討してみたい。
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尖閣に迫る嵐、「終戦の日」の中国に備えよ
日本の尖閣諸島海域に嵐が迫っている。中国のあからさまな領海侵犯に手をこまぬいている場合ではない。防衛の最前線と官邸と国民が危機感を共有し、来る危機シナリオを想定して、どう乗り越えるかを考えるべきだ。
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なぜ中国は日本人をスパイ容疑で逮捕し続けるか
中国では日本人が相次いでスパイ容疑で拘束・起訴されている。日本の諜報戦に対して警戒感を高めているためとされるが、それが本意だろうか。これまで日中友好にかかわってきた人々がターゲットとされる意味を考えてみたい。
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『炎黄春秋』停刊宣言は中国の良心の断末魔
中国知識人の良心を代表してきた改革派雑誌『炎黄春秋』が停刊に追い込まれた。過去25年19回にわたって当局から圧力を受け続けながらも耐え続けた雑誌が、このタイミングで停刊に追いやられた背景に何があったのか。
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南シナ海仲裁判決、中国の「次の一手」に備えよ
南シナ海の中国の領有権主張は7月12日、オランダ・ハーグの国際仲裁裁判所の判決により、完全に否定された。中国は判決前から、従う気はないと公言していた。ならば、次にどんな手を打ってくるのか、考えてみたい。