シリーズ
中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス

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鄧小平一族の企業「安邦」、急ブレーキの意味
鄧小平と陳毅という最強の革命ファミリーの名前を背景に巨大化してきた安邦保険集団。中国2位の保険収入を誇るまでに成長したが、この躍進に習近平がブレーキをかけている。その意図はどこにあるのだろうか。
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郭文貴のVOAインタビューを中断させたのは誰か
習近平政権のスキャンダルを握ったまま米国に逃げ込んだとされる「闇の政商」郭文貴。ボイス・オブ・アメリカのインタビューを受けたが、スキャンダルに話が及んだところで突然、放送が打ち切りに。その意味と影響を読む。
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中国主導の半島有事が「十分あり得そう」な理由
5月9日の韓国大統領選挙で親北朝鮮派の文在寅が勝てば、中韓ロの連携で米国の軍事的行動を抑止し、北朝鮮を再び六カ国協議の席に戻せる確率が高まると中国は期待を寄せる。が、それも時間稼ぎにすぎないようだ。中国の本音は?
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米中首脳会談、習近平「ぎこちない笑顔」の裏側
先週の米中首脳会談では、北朝鮮問題への協力要請など、トランプ大統領の攻勢が目立った。対する習近平主席は、かつての「笑顔なきオバマ会談」とは異なり、「ぎこちない笑顔」を保った。その意味を読み解く。
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中国の民主化、困難な理由と実現の可能性を問う
中国は民主化する可能性があるのか? 中国の民主化運動を推進する米国最大のNGO・公民力量の主宰者、楊建利に聞いた。習近平政権の独裁強化で“党内民主化”は遠のいているが、楊氏は「あきらめない」。その興味深い分析を紹介する。
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香港初の女性行政長官は親中派だが習派にあらず
先週の日曜日は香港の行政長官選挙であった。親中派の林鄭月娥が、世論調査で高い支持を集めていた曾俊華を大差で破った。「北京の支配強化」と映るが、習近平主席は曾俊華支持だったとの噂が。中国の権力闘争が香港を揺らし続ける。
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中国の「放射能汚染」告発に無印良品が徹底反証
毎年3月15日、中国中央テレビCCTVは特番「315晩会」で企業の問題点を告発する。標的となった企業は謝罪するのが通例だが、今年は違う。「無印良品」は反証し、商品撤去もせず。中国ネット民にも「無印支持」が目立つ。
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台湾を武力で呑む「国家統一法」制定急ぐ中国
中国の全人代で「国家統一法」制定に向けた議論が進んでいる。2005年に「反国家分裂法」が制定され、武力による台湾統一の選択肢を認めた、実質的な国家統一法といわれてきたが、それ以上に効力のある法律を求める動きは急だ。
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「初言及」並ぶ、全人代政府活動報告を読み解く
3月5日に全人代の開幕式があり、首相による「政府活動報告」の読み上げが行われた。初めて言及されたキーワードに「民衆の不満」「習近平核心」「港独」などがある。その意味するところを読み解いてみたい。
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蕭建華失踪事件から読む「習近平vs曽慶紅」暗闘
今秋の第19回党大会を控え、権力闘争が激化している。香港で起きた、大富豪・蕭建華の失踪事件を読み解いていくと、習近平と曽慶紅の暗闘が浮かび上がってくる。その構図を概観したい。
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金正男暗殺は中朝“仮面夫婦”関係を変えるのか
2月13日、北朝鮮の流浪の王子、金正男の暗殺が報じられた。中国の保護下にあると目されていた彼の暗殺は、中朝関係にどんな影響をもたらすのか。中国の国内政争と対米関係が絡む中、習近平政権の選択を読み解く。
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「一中原則」米中の駆け引きは、中国の勝利か?
日米首脳会談は「19秒の握手」が注目を集めたが、米中首脳会談の握手はどんなものになるだろうか。「一つの中国」をめぐる駆け引きは、電話会談によってひとまず「中国の勝ち」と見る向きもあるが依然、予断を許さない。
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「アパホテル問題」はスルーするに限る
アパホテルの客室に置かれた「歴史本」に関する騒動がメディアを賑わせている。注意したいのは、中国の「公共外交」に過剰に反応することが、結局は中国を利することになること。現状について整理しておく。
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”異次元”トランプ流、中国にとって吉か凶か
トランプ大統領が矢継ぎ早の大統領令で次々と「公約」を実行に移し、世界中を右往左往させている。この様子を慎重に見守っているのが中国だ。トランプの“異次元の手法”が中国に凶と出るのか、吉と出るのか、状況を整理しておく。
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習近平主導「軍民融合」が示す軍事経済の始まり
肩書マニアと揶揄されるくらい、組織トップの肩書を自分のものにしたがる中国の国家主席・習近平に、また一つ肩書が増えた。新たに設置される中央軍民融合発展委員会の主任である。そもそも、軍民融合とは何なのか。
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混乱するビットコインの「管理」目論む中国
ビットコインは「自由な通貨」としての可能性が期待されているが、現状、“採掘”も“交易”も中国に集中している。中国当局が「管理」に乗り出す動きを見せており、このままでは「そもそもの意義」が危うくなる恐れがある。
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トランプ台風直撃の台湾海峡、波高し
中国が今、トランプ政権に関して最も神経をとがらせているのは、台湾問題であろう。米中関係の前提となっている「一つの中国」原則を、対中交渉カードに持ち出したことは、共産党体制の存続にすら影響を与えかねないからだ。
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中国の脅威に怯まず、日本の国力を増強する年に
2017年、中国では習近平政権が2期目に突入。米国はトランプ政権が誕生。ともに軍拡路線をほのめかしており、米中新冷戦構造ともいうべき緊張関係が高まりそうだ。その米中のはざまにある日本は、どうなるのか、どうすべきか。
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なぜ中国は米軍の潜水ドローンを拿捕したのか
12月15日、中国の人民解放軍海軍が南シナ海で米軍の無人潜水探査機(ドローン)を「違法に奪取」した。米国側はすぐさま返還を要求、18日には中国側も返還に応じることを決めたが、中国側は何を考えて、こんな行動に出たのか。
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中国の若者は「君の名は。」のどこに共感するか
日本で大ヒットした映画「君の名は。」が中国でも大ヒットしているという。中国人と日本人の「共感ポイント」は、実はかなりずれていると常々感じていたので、ヒットの要因に興味がわいた。