シリーズ
中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス

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王毅外相が「精日は中国人のクズ」と激怒した訳
中国「全人代」会期中恒例の外相記者会見において、一番話題になったのは半島問題でも貿易問題でもなく、「精日」問題、つまり「精神的日本人」の増加について、王毅外相が激怒したことであった。その背景を読む。
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習近平「野望人事」と米中関係を読み解く
日本として気になるのは、米国と中国の今後の関係である。3月5日から開幕した全人代(全国人民代表大会)では、政府人事が決定されるのだが、その人事案から中国の対米戦略、米中関係の行方を少し考えてみたい。
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習近平独裁を裏付ける「新憲法」を読み解く
こんなイレギュラーな三中全会は改革開放40年来、初めてだ。二中全会で決められなかった人事と“重大政治機構改革”を決めるために全人代前に開催される。中国の政治が大きく変わろうとしているのだが、悪い予感しかない。
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中国「私有財産を消滅させよ」論争の不気味
今年の春節の北京は、不気味だった。災厄を追い払う爆竹が禁止され、一発も聞こえない。禁止されても抜け道を探すのが中国人のはずが、誰一人、命令に逆らわない…。さて「私有財産消滅」論争に彼らはどう対処するのか。
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習近平は「父の思い」覆し、独裁憲法に走るか
1月半ばの2中全会で、3月の全人代の焦点となる憲法修正案が可決された。内容は公開されていないが、憲法前文には「習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想」という言葉が盛り込まれるようだ。現時点の情報を整理する。
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中国「北極シルクロード」の野望を読み解く
中国国務院新聞弁公室・外交部が1月26日に発表した中国初の「北極政策白書」はなかなか興味深い。中国の海洋覇権の野望が北極海航路にまで及んでいることを隠さなくなった。“極地国家”としての戦略を読み解きたい。
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中国の「反貧困キャンペーン」はどこへ向かうか
2月3日から日本で公開されるドキュメンタリー映画「苦い銭」のサンプルDVDを見た。出稼ぎ農民たちの厳しい現実を描き、ヴェネチア映画祭では脚本賞とヒューマンライツ賞を受賞した。「脱貧困」を示す統計データとの落差を考える。
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中国はなぜ「2020年、台湾武力統一」を目指すか
習近平政権がいよいよ台湾統一にむけた攻勢を強化してきた。年初の香港紙に「2020年までに武力統一を実現する計画がある」との記事が載るなど、その目標に向かって着々と国際環境を整えに入っている。
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中国「北朝鮮フェイク文書」はなぜ流布したか
先週「北朝鮮問題」に関わる中国の機密文書が流出したとのニュースが流れ、直後に「フェイクだ」と伝えられた。誰が機密文書を偽造したのか、なぜ少なからぬ海外メディアが転電し、流布したのか、推理してみたい。
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2018年秋、習近平は「裏門」を開けられるか
2017年末に訪れた中国は空気が随分きれいになっていた。習近平政権の対策の成果だが、その徹底した締め付けは人民の不満を確実に増幅させている。2018年以降、抜け道となる「裏門」を閉ざしたまま、中国が“前進”するのは難しい…
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「低端人口排除」を加速する火事は“失火”か?
11月に北京市で起きた出稼ぎ労働者向け簡易宿所の火事をきっかけに、大規模な「低端人口排除」政策が推し進められている。知識人たちからも抗議の声があがるが、当局は「問題」の存在自体を否定する強硬姿勢を崩さない。
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なぜ中国メディアは「江歌事件」に殺到するのか
昨年11月、中国人留学生同士の痴情のもつれに巻き込まれ、友人女性が殺された「江歌事件」。12月11日に東京地裁で行われた初公判を傍聴した。この事件の取材には中国メディアが殺到している。その理由について考えてみたい。
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なぜ“張陽上将”は「自殺させられた」のか
前中央軍事委員会政治工作部主任の張陽上将が11月23日、北京の自宅で首つり自殺をした。これがどうやら「自殺させられた」のだと言われている。解放軍に何が起きているのか。飛び交う噂を整理しておく。
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なぜ中国はジンバブエのクーデターを黙認したか
ジンバブエの軍事クーデターに中国が関与していたのではないか、との憶測が流れている。退陣したムガベ大統領が習近平主席のメンツを潰す行動を繰り返したのかなぜか。ポストムガベ体制はどうなるのか。
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日中首脳会談「習近平の笑顔」の狙いは?
APEC(アジア太平洋経済協力)が開催されたベトナム・ダナンでの日中首脳会談では、珍しく習近平主席の愛想がよかった。これをもって「日中関係に改善の兆し」と報じるメディアもある。「笑顔」の意味を考える。
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習近平「特別接待」で狙うトランプとの“蜜月”
習近平政権二期目がスタートし、外交の行方が注目される。その最初の大舞台がトランプ大統領の訪中だ。中国メディアは、日本の歓待ぶりを詳しく報じ、それに負けない中国の取り組みを報じようとしている。
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習近平「独裁」への勝利と妥協…党人事を読む
第19回党大会で習近平一強体制は大きく前進した。だが、そう見える背後に、かなり激しい闘争の痕跡と、そして今後の闘争の激しさを暗示する材料もある。今回の党大会における習近平の「勝利と妥協」を分析する。
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習近平独演、3時間半「政治報告」を整理する
3時間半、3万2000字以上に及んだ習近平総書記の「政治報告」。自分が毛沢東に比肩する唯一の党と国家の指導者として新しい時代を創るのだという、一見、極めて自信に満ちた「独裁者宣言」だったが、その内実を整理しておきたい。
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党大会直前「七中全会」コミュニケを読み解く
第19回党大会前の最後の中央委員会全体会議「七中全会」が閉幕し、コミュニケが発表された。その中身は、中国人民にとっても、国際社会にとっても暗いものである。コミュニケの中身を整理しつつ、党大会の行方を占う。
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中国、党大会で異例「北朝鮮問題の重大決定」か
中国の共産党大会は、一般に最高指導部人事と内政問題を議論し決定する会議だが、今大会は国際問題に関する重大決定が行われるのではないかという噂が絶えない。北朝鮮問題に関する決定である。その根拠を整理してみたい。