シリーズ
中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス

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北戴河会議、長老たちの「習近平おろし」失速か
河北省の保養地・北戴河で毎年開かれる党の長老および現役幹部らが一同に会する北戴河会議が始まったようだ。
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習近平は1人ぼっち? 外遊に党中央の動静を探る
習近平政権は7月下旬、今年になって初めての外遊に出た。戦略「一帯一路」についてアラブおよび、アフリカ諸国から協力と支持を取り付けることが目的と見られるが、この外遊に習近平が政策ブレーンとして信頼を寄せていた二人が参加して…
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中国・人気映画「我不是薬神」と偽ワクチン事件
中国の今夏の注目映画の一つは「我不是薬神」だろう。監督は1985年生まれの若手・文牧野。7月6日に公開されて週間興行収入がいきなり1位になったこの映画には、現実のモデル事件がある。
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ついに「開戦」した米中貿易大戦の行方
7月6日、米中貿易戦争が開戦した。中国内外の多くのメディアが「開戦」の文字を使った。つまり、これはもはや貿易摩擦とか不均衡是正といったレベルのものではなく、どちらかが勝って、どちらかが負けるまでの決着をつける「戦争」とい…
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海南航空集団・王健会長の突然死を巡る黒い噂
海南航空集団(HNA)の会長・王健が7月3日、旅先の南フランスで記念写真を撮ろうと上った高さ15メートルの壁から転落死した。習近平自身やその右腕の王岐山がらみの黒い噂の絶えない企業であったことから、様々な憶測を呼んでいる…
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中国・女子受験生の「セクハラ自殺」の余波
日本ではセクハラ事件の暴露が相次いでいるが、中国ではどうだろう。最近中国では、セクハラをきっかけに19歳の女子受験生が自殺した事件があまりにもショッキングで、反セクハラ立法を求める声があがっている。
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中国で大規模な退役軍人デモ、膨らむ矛盾と不満
習近平政権の最大の矛盾は軍部周辺で起きているのかもしれない。目に見える形で表れた一つが、昨今頻発している退役軍人デモで、6月下旬にかなり大規模な退役軍人デモが起きた。解放軍内外の矛盾と不満はかなり膨らんでいるようである。
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米朝首脳会談の勝者は中国なのか
米朝首脳会談が行われて1週間あまりが経った。この会談に対する評価は、トランプが妥協しすぎた、金正恩の一人勝ちだとか、あるいは一番の勝者は中国の習近平である、といったものが多いようだ。この結果に、中国がほくそ笑んでいるのだ…
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女優・范冰冰に脱税疑惑? 芸能ゴシップを深読み
中国で最も美しいといわれる人気女優・范冰冰(ファン・ビンビン)の脱税疑惑が思わぬ方向に広がるかもしれない。単なる美人女優のスキャンダルでなく、これも権力闘争、しかも軍部がらみとなると気になるではないか。今回は芸能ゴシップ…
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シャングリラ会合で、米中対立先鋭化
シンガポールで行われたシャングリラ会合では、米国側が中国による南シナ海の軍事拠点化問題について、かなり強い表現で中国を牽制。日本が提案してトランプ政権も推進している「自由で開かれたインド太平洋戦略」が、中国の南シナ海戦略…
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台湾をめぐる米中対立が激化、その行方は?
米中関係の駆け引きで半島問題と通商問題のほかにも、クローズアップされているテーマがある。台湾問題だ。中国の台湾への圧力外交が激化する中、米国は台湾擁護の姿勢を打ち出し始めた。台湾をめぐる米中対立はどこに向かうのか。
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南シナ海界隈で中国の動きが騒がしい
南シナ海の人工島で中国解放軍初の爆撃機離発着訓練が行われた。なぜ今、南シナ海で中国は派手なパフォーマンスで米国を刺激しているのか。一つには着々と囲い込んできたASEAN諸国の対中感情に変化の兆しが見えてきたことが考えられ…
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米朝会談に中国はどうからむのか
米中関係を中心に今、アジアのパワーバランスに激変が起きうる予感に満ちている。6月12日にシンガポールで行われる米朝首脳会談を前に、プレイヤーとしての中国の影響力、そして日本の影響力について読み解く。
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中国で「日本のバブル崩壊」に注目が集まる理由
中国では今、日本のバブル時代に非常に関心が高く、タイトルに「失われた20年」や「日米貿易摩擦」や「プラザ合意」がつくと読まれるのだという。今の米中経済関係と当時の日米経済関係との相違点を探ってみた。
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中朝国境の町を歩く 対北制裁で経済的打撃
ロシアと北朝鮮と中国の3カ国の国境が接する吉林省・琿春は、人口23万人程度の小さな街だ。中朝国境だから緊張しているかと思えば、普通の国境の地方都市であり、耳に入る言葉や目に飛び込む文字が朝鮮語とロシア語が若干多いぐらいの…
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「中国式グローバル経済」へと舵を切る習近平政権
博鰲アジアフォーラムでの習近平の演説が素晴らしい、と欧米の経済エリートたちが絶賛している。対外開放拡大を打ち出し、知財権の強力な保護や輸入自動車の関税引き下げなどを約束したが、著者はその実効性に疑問を投げ掛ける。その理由…
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中国、バチカンと交渉決裂?
3月下旬、中国の代表団がバチカンを訪れローマ法王庁サイドと司教任命権をめぐる歴史的合意に署名するのではないかという記事が、バチカン地元紙はじめ宗教紙、英米紙によって報道された。しかし、話し合いは物別れに終わったようだ。
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中朝対話後、中国の次の「一手」は?
あれほど習近平とは犬猿の仲であった北朝鮮の若き独裁者・金正恩がついに訪中し、習近平と会談した。中朝対話後の中国の影響力は半島問題においてどのように作用するのか考えてみたい。
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米中貿易戦争の主戦場は「胃袋」と「ハイテク」
米国が対中関税引き上げを宣言し、中国が報復措置を発表。「米中貿易戦争」開戦の狼煙があがった。これを「トランプ政権の選挙対策で一時的なこと」と見誤ってはいけない。米中が見据える、本当の狙いを読み解きたい。
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中国「国務院機構改革」は“粛清の準備”か
習近平が国家主席に満場一致で再任された3月17日、北京には季節外れの雪が舞い、メディアは「瑞雪」と報じた。が、これは人工降雪で“終身主席”を喜ばせるための演出。「気象まで思いのまま」の不気味さの中、「国務院機構改革」が進…