この連載では、慶応ビジネス・スクールで展開されているエグゼクティブ向けMBA課程のエッセンスを紹介。日々のビジネスに奮闘する読者の問題解決のヒントを提供します。
シリーズ
慶応ビジネス・スクール EXECUTIVE

完結
85回
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上場で人材は3回転半ぐらい入れ替わった
柴田高・大幸薬品社長CEOと受講者との間で質疑応答が繰り広げられた。老舗企業の改革を目指し選んだ上場という意思決定に関して、その真意や上場後に起きた変化などを尋ねる質問のほか、ファミリー企業としての後継者のあり方、「正露…
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「クレベリン」で創った「空間除菌」市場
上場を目指す大幸薬品は「正露丸」に続く新規事業の創出が不可欠だった。柴田高社長CEOが取り組んだのが、二酸化塩素を利用した空間除菌製品「クレベリン」事業。「常に感染の危機にさらされる医療現場の課題を解決したい」という思い…
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「正露丸」を強くした、社長の「目利き力」
外科医からの転身後、大幸薬品の成長戦略を描いた柴田社長CEOは、既存事業である「正露丸」のテコ入れを図った。その時に重視したのがエビデンス。「発ガン性がある」という誤解の払拭、薬効のメカニズム解明に力を注いだ。
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元外科医の社長が「正露丸」を再起動できたワケ
空間除菌製品「クレベリン」をヒットさせ、老舗企業の成長を牽引する大幸薬品の柴田高社長CEO(最高経営責任者)。外科医時代に身につけた「エビデンス重視」の姿勢を企業経営でも貫くことで成果を出していることを説明した。
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ビジョンやストーリーを語れるリーダーになろう
慶応義塾大学大学院経営管理研究科(慶応ビジネス・スクール)が次世代の経営の担い手を育成すべく、エグゼクティブ向けに開設する「Executive MBA」。授業の後半には日色社長と受講者との間で質疑応答が繰り広げられた。
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リーダーシップの真髄はエンパワーメント
様々な経験を積みながらリーダーに必要なことを学んできたと語る日色社長。そこにはジョンソン・エンド・ジョンソン流の人材育成のフィロソフィーが色濃く反映していると振り返る。そのフィロソフィーとは「ストレッチ」だ。
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「地方大卒MBAなし」が外資系の最年少社長に
ジョンソン・エンド・ジョンソンで典型的なキャリアパスをたどった一人が、史上最年少の46歳で現地法人トップに就いた日色社長だ。日色社長はどんな経験を積み、どんな学びを得て社長への階段を上っていったのか。
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J&Jの「クレドー」は、経営判断の基準
ジョンソン・エンド・ジョンソンで有名なのが「我が信条(Our Credo)」。作った1943年に上場予定だった同社が、株主に「欲深いことを言うんじゃない。我々はまずお客さんと社員と地域社会を大事にする」と牽制する意味があ…
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「外からの視点」で本質をつかみ再提示する
最終回は、佐藤可士和氏と受講者との間で質疑応答。ブランディングの本質を問う質問のほか、アイデアや発想の源、複数プロジェクトを同時進行する方法など、佐藤氏個人の仕事の進め方についても多くの質問が投げかけられた。
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「遊び」を核に幼稚園園舎をドーナツ型にデザイン
アイコニックブランディング第2のケースとして、佐藤氏は東京・立川市のふじようちえんを紹介した。新しい教育の形をデザインやクリエーティブで考えたふじようちえんには入園希望者が殺到した。
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危機だった今治タオル、高品質を切り口に再生
佐藤可士和氏が第1のケースとして紹介したのは今治タオルのリブランディングプロジェクト。安い輸入タオルに押され、かつて600社あったタオルメーカーが100社強にまで減少していた今治。消滅の危機にあったタオル産地を佐藤氏はい…
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可士和流「アイコニックブランディング」とは
「デザインの力によって新たな視点を社会に提示する」ことをミッションとして掲げてきたクリエーティブディレクターの佐藤可士和氏。「アイコニックブランディング」とは。
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経営に「好きこそものの上手なれ」は当てはまる
授業後半は質疑応答。経営理念を組織に浸透させる工夫、経営者が備えるべき人としての素養、女性が経営者として活躍するためのポイントなどが話題に上った。
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トップの器と志が企業のサイズを決める
意思決定とは「選ぶ」ことであり、「捨てる」こと。日本の経営者はこの「捨てる」を苦手とする。山根名誉教授は反論に答えることが意思決定の訓練になると語る。
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「天下取り」の理念が信長の奇襲作戦を生んだ
『MBAが会社を滅ぼす』という本を知っていますか。米国流ビジネススクールに批判的なヘンリー・ミンツバーグの著書です。会社を滅ぼすのは経営を本質的に勉強せず、ロジカルシンキングを形の上でだけ学んだ“なんちゃってMBA”です…
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ホンダ自動車参入、なぜ有名教授は判断を誤った
ホンダが自動車市場に参入した際、米ハーバード大学経営大学院の教授は「失敗する」と断じた。しかしホンダ車は米国市場で大ヒット。なぜ教授は判断を誤ったのか。
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銀行の未来、現在の延長線上に繁栄はない
静岡銀行の中西勝則会長は慶応ビジネス・スクールで講義を行った後、受講者からの質問に答えた。中西会長は「FinTech」が金融界にもたらす変化や未来の銀行像などについて見解を示したほか、パラダイムシフトが加速する中で「どん…
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経営の指針として発信し続けてきた「利他の心」
「事業承継支援について」のテーマで、静岡銀行の中西勝則会長が慶応ビジネス・スクールで講義を行った。銀行にとって、業績が悪化した取引先の事業承継支援は、時に債権放棄も必要な局面だが、その中で「企業の最期まで看取る」という信…
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取引先企業の最期に立ち会うのも、銀行の役割
静岡銀行の中西勝則会長が、慶応ビジネス・スクールで講義を行った。経営改善やM&A支援では再生が難しい企業に対し、静岡銀行は「転廃業」支援も積極的に行ってきた。地域経済への打撃を減らすという目的もあるが、その背景には「取引…
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業績悪化企業にも受け継ぐべき「宝石」がある
慶応ビジネス・スクールで、静岡銀行の中西勝則会長が「事業承継支援問題」について講義した。中小企業の窮状と後継者不足は地方経済を揺るがす大きな問題となっているが、中西会長が頭取に就任してから十数年間、静岡銀行がこの問題をど…
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