ここ数年、世界遺産への登録申請やオリンピック招致などによって、日本の自然や文化、社会機構が世界の人々の注目を集めている。グローバル化が進み、自国のアイデンティティーが問われている昨今、伝統文化には古来日本人のDNAに刻みこまれてきた「何か」を、紐解くヒントがある。
日本人の在り方や行動原理、日本らしさの本質とは何か。様々な伝統文化の第一人者との対話を通して、日本人の精神の原風景や美意識の源流を辿り、それを解き明かしていく。
シリーズ
完結
ここ数年、世界遺産への登録申請やオリンピック招致などによって、日本の自然や文化、社会機構が世界の人々の注目を集めている。グローバル化が進み、自国のアイデンティティーが問われている昨今、伝統文化には古来日本人のDNAに刻みこまれてきた「何か」を、紐解くヒントがある。
日本人の在り方や行動原理、日本らしさの本質とは何か。様々な伝統文化の第一人者との対話を通して、日本人の精神の原風景や美意識の源流を辿り、それを解き明かしていく。
現代の⽇本書道の第⼀人者で、⽂化勲章受章者である⾼⽊聖鶴先⽣。「作品こそが全て」という先⽣に、敢えて、これまでの書道⼈⽣を語って頂きました。
明治時代になると、中国と⻄洋の影響を受けて、書⽂化はさらに新たな領域へ進みます。それまで継承されてきた古の書は、「書学」という“学問”として探究されるようになり、人々を魅了してきた筆跡そのものが、「書芸術」という“作品”…
平安時代に宮廷で花開いた雅やかな書⽂化は、鎌倉から室町へ向かう中で、堅実さを持ちながら、“流儀”として確立し、継承されていきます。そしてそれは、江⼾時代に、町⼈階級の学びとなりました。
漢字の日本風スタイルである「和様漢字」、女手(おんなで)と呼ばれていた日本独自の「平仮名」、さらに自然の景色になぞらえた「散らし書き」、雅やかで贅が尽くされた「料紙」などは日本が世界に誇ることの出来る美であり、日本人の特…
もともと文字を持たなかった日本人は、中国文化を受容した際に日本語を捨て中国語にする、あるいは西洋文化を受容した際に仮名による表記を捨てアルファベット表記へ切り替えるという選択肢もあったのかもしれませんが、そうすることを選…
私たちは当たり前のように漢字と平仮名と片仮名を組み合わせて使っています。しかし、日本にはもともと日本語を記す為の“文字”というものは無く、中国の漢字から日本独自の平仮名を編み出しました。今回は、日本人と文字との関わりの歴…
生形貴重さんとお話させて頂いた「茶道編」の最終回は、利休亡き後の茶の湯の変化と千家の復活にスポットを当てました。そこには伝統を守り抜くという信念と、人と人の絆のドラマがあります。
今回は、利休と天下人である織田信長、豊臣秀吉との関わりを中心に、茶の湯が武家の文化として確立していった背景、戦国武将の心の葛藤などについてのお話を、中世日本文学をご専門とされる生形貴重さんに伺いました。
堺の商人たちと、あの一休禅師との出会いによって生まれた侘び茶。今回は、中世日本文学をご専門とされ、表千家の不審菴文庫の運営にも携わっていらっしゃる生形貴重さんと一緒に、侘び茶のルーツを巡るお話です。
近代日本を牽引した多くのリーダーたちは、「数寄者」と呼ばれた茶の湯の愛好者でした。今回から4回連続で、中世日本文学がご専門の生形貴重さんと、茶の湯の歴史を追いながら、日本人の「心のしきたり」と「美のこだわり」に迫ります。
香りに自分の意識を集中させると、普段使ってない神経回路も動き出し、嗅覚だけでなく他の四覚機能も鋭敏になって、脳内も活性化してくる。微妙な違いを聞き分けられる素晴らしい身体能力と方法を、日本人は800年も前から持っていたの…
鎌倉時代以降、日宋貿易を通じて一気に香木の輸入量が増えました。武家にとって香木が最も大事なものになり、競って求めていたといいます。特に「伽羅」は頂点にあるもので、金の十数倍の価値がありました。
平安時代、男性は身内以外の女性の顔を直接見るという機会はありません。美しい女性がいるという噂を聞きつけて、求愛する場合は、男性がまず歌を一首書いて届けます。その紙に自分の香を焚き染めたといいます。
香りは、香水やルームフレグランス、アロマやハーブなど、様々な機能や効能が科学によって解明されて、一般にも認識されています。ただ、その文化的背景や歴史はあまりよく知られていません。香文化の第一人者、稲坂良弘さんに聞きました…
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回
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