中小企業に的を絞り、人事評価制度の導入を通じて人材確保や業績向上を助ける。評価制度の構築に加えて運用支援サービスも提供し、人事部を持たない企業のニーズに応える。

(日経ビジネス2018年7月16日号より転載)

カードを使って制度構築
人材の資質を75種類の特性に分解したカードを見ながら、経営者の目標や考えを人事評価制度に反映する
(写真=北山 宏一)

 日本全国で人手不足が問題になっている。今年4月の有効求人倍率は1.59倍で、バブル期を上回る水準だ。売り手市場の中で大手企業さえ人材確保に苦戦する今、中小企業にとっても、優秀な社員を雇い、つなぎ留めることは重要な課題だ。

 そんな中小企業に向けたサービスで業績を伸ばしているのが、あしたのチーム(東京・中央)だ。人事評価制度の導入を通じて、社員が魅力を感じる社内制度づくりを支援する。

明瞭な基準で納得感高める

創業者で社長だった髙橋氏は6月に会長に就任。経営には従前通り携わる(写真=北山 宏一)

 同社の顧客はほとんどが従業員数100人以下の企業。こうした企業の場合、人事業務専任の担当者がおらず、人事評価制度自体を作っていないことも珍しくない。経営者が明確な基準なしに待遇を決めるケースも多いが、曖昧な方法はときに大きなリスクをはらむ。「普段は仲間に見えていても、業績の苦しい状況で給与を支払う瞬間には経営者と従業員の対峙が露呈する。給与の増減の理由を社員に理解してもらうことがなにより重要だ」(髙橋恭介会長)

 同社が提案する人事評価制度は、目標達成度と報酬を明確に連動させることが特徴。社員に評価が公正だと納得してもらい、働き続けてもらうためだ。

 さらに、「評価制度を通じて社員が自分の役割を自覚して生産性が上がれば、業績の伸びに応じて給与も上がる好循環が生まれる」と髙橋会長は語る。自らも前職でベンチャー企業の副社長として経営を担い、社員数十人の企業を500人規模まで成長させた経験を持つ。その過程で最も成長に寄与したのが、人事評価制度の導入だったという。